このページは2019年7月6日(土)に行われた骨董講座を再現したものです。 |
はじめに |
最近、日本と韓国の間が険悪な雰囲気です。慰安婦や徴用工、レーダー照射事件など、難しい問題が横たわっています。なぜ、2国はいがみ合うのか。簡単に言うと社会主義的発想の日本人と個人的発想の韓国人の考え方の違いに原因があります。韓国人は日本人よりもアメリカナイズされており、国家や社会よりも個人の気持ちを優先します。逆に言うと韓国は国が個人を救済してくれない国なので、いつまで経っても日本への要求が止まらない。このような現象を見ていると、日本に要求をする人は韓国よりも日本という国家を信じているということになります。自国よりも他国を信じる。ややこしいですね。ところで、日本人と韓国人のDNAを調べるとほとんど同じです。人種は同じなのに文化が違うので、いがみ合う。今回は朝鮮史を通して近くて遠い国、韓国の文化についてお話します。 |
第60回 アンコール講座⑥『朝鮮半島の古美術・文化』 |
『朝鮮』の名称が初めて現われるのは漢代に記された『管子』で、紀元前7~6世紀頃の朝鮮(平壌周辺)の様子が記されています。当時、半島に住んでいた人々は、沮(ショ、ソ)と呼ばれていました。沮には『阻む』という意味があり、中原に住む人々は、行く手をはばむ太白山脈で移動を止めました。後に朝鮮人は沮を、海から日が昇る意味の朝(チョ)貊貊に変えます。朝鮮の鮮は濊(ワイ)を表わす魚と、貊(ハク)を表わす羊から成っているので海洋民族と騎馬民族が混血して朝鮮族を形成したことがわかります。 |
(2) 古代の朝鮮 |
3世紀になると朝鮮半島は高句麗、百済、新羅、伽耶の四つの勢力に統合されます。檀君は朝鮮の始祖と考えられていますが、高句麗の始祖は朱蒙(解、高氏)、百済の始祖は温祚(朱蒙の子)、新羅の始祖は赫居世(キャクキョセ、新羅語バルクヌィ)と金閼智、伽耶の始祖は金首露です。金閼智は前述の金日智に似ているので、新羅の始祖が金日智でしょう。 |
(3) 李氏朝鮮(1393年~1910年) |
高麗王位を簒奪した李成桂は明の洪武帝の命令で国号を『朝鮮』としました。この時、『朝鮮』と『和寧』の候補があったのですが、洪武帝が『朝鮮』を選びました。日本では一般に李朝と呼びますが、韓国内では単に朝鮮と呼びます。 李氏は唐の末裔の鮮卑族(女真族ともいわれている?)なので、高麗朝の人々は政権を簒奪した李朝を蔑みました。日本で言うと、豊臣秀吉が天下を統一したようなものです。 |
(4) その他の朝鮮文化 |
高麗茶碗
民画
建築
韓国人の知人の話 |