常滑焼 大壺
(室町時代末期 安土桃山 16世紀中頃)

商品番号 2929
ご売約、ありがとうございました

高さ 約38.5cm/胴径 約30.5cm
口径 約13.5cm/高台径 約14cm

口辺や高台に小傷、胴部に窯傷はありますが、総じて良い状態です。水は漏れません。状態は写真でご確認ください。

常滑焼は愛知県常滑市周辺で平安時代末期から活動している六古窯の一つです。中世から近世にかけて壺や甕などの作品が全国各地で使用されました。本品は室町時代、常滑焼が常滑町周辺に集まった頃の大窯で焼かれた作品。口辺の形から室町時代の作だと鑑定できます(末尾参考写真参照)。この時期の常滑焼には一般的に自然釉の卯の斑(うのふ)が混ざっているのですが、本品は釉薬の部分が剥げて地肌が出ています。それが本作の特徴、魅力となっています。桃山時代の備前焼に似た、常滑焼では珍しいタイプの壺です。枯れた感じが秋冬に似合うでしょう。インテリア、花器としてお楽しみください。










参考写真
「平凡社 日本やきもの集成 東海・甲信越」


上へ戻る     閉じる