上野焼 褐灰釉 竹の節 徳利
(江戸時代中期 18世紀中頃)

商品番号 2570
ご売約、ありがとうございました

高さ 約25cm/胴径 約16cm
口径 約4cm/高台径 約10cm

口辺の反り返しに直しがあり、底部に窯傷があります。水は漏れません。状態は写真でご確認ください。

上野焼は17世紀初め、細川忠興の藩命によって筑前(福岡県)に開かれた窯です。細川家が肥後に転封した後、上野焼は皿山本窯が小笠原藩の御用窯として活動を続けました。本品は18世紀中頃に製作された褐灰釉の竹の節徳利。かけ流しの釉薬が美しく、肩衝や胴部にあるこぶの造形が個性を引き立たせています。凝った作りなので、通い徳利というよりも祝いの席などの酒を入れるために使われた徳利でしょう。口辺に直し、肩部に窯傷がありますが、鑑賞に堪えうる美しさがあります。東アジア特有の竹の文化、文人趣味、禅を感じさせてくれる作品です。








参考写真
「平凡社 陶磁体系15 上野 高取」


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