伊万里焼 染付 斎宮女御 詩歌文 蓋茶碗
(江戸時代後期 19世紀前半)

商品番号 2527
ご売約、ありがとうございました

口径 約11.2cm/蓋までの高さ 約7.5cm/高台径 約4.8cm

経年の汚れが付き、口辺に数か所、極小の虫食い、見込みに極小の降り物、蓋のつまみに窯傷からの小ホツがあります。状態は写真でご確認ください。

18世紀中頃、日本では蘭学や中国文化の影響を受け、国学が盛んになります。それが庶民に行き渡り始めたのは19世紀になってからです。理由は黄表紙などの流行で、識字率が高くなったことが考えられます。本品は化政時代に作られた染付の斎宮女御(三十六歌仙の一人)の詩歌文蓋茶碗。江戸時代、浮世絵に女性は多数、描かれていますが、伊万里焼に描かれる女性は西王母などに限られており、若い女性はほとんど登場しません(南蛮人図よりも圧倒的に少数)。36客あった三十六歌仙の蓋茶碗の1つだと思います。江戸時代の染付で国文学を題材とした作品は珍品。いろいろな意味で貴重な蓋茶碗だと思います。お正月にご使用ください。












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