伊万里焼 古印判 雨・かえで文 そば猪口
(江戸時代前期 元禄時代 17世紀後半)

商品番号 2386
ご売約、ありがとうございました

口径 約7.2cm/高さ 約5.5cm/高台径 約4cm

完品です。状態は写真でご確認ください。

17世紀初頭に生産が始まった伊万里焼は元禄時代(1680年頃)になると柿右衛門様式の確立により全盛期を迎えます。そのような磁器作品は富裕層の食器となり、人々の羨望の的となりました。本品は伊万里焼が最盛期だった時代に作られた染付雨・かえで文のそば猪口。洒落たデザイン、薄作りの造形から品質の良さを伺うことができます。稲作民の日本人にとって雨はなくてはならない吉祥のアイテムです。小ぶりなので、これから夏にかけて日本の酒器などにすると楽しいでしょう。冷たいざる蕎麦の汁入れ、食器等にも使用できます。











参考写真「柴田コレクションY 江戸の技術と装飾技法」

柴田コレクションY P110より抜粋 「2 各種の絵付法 印刷ー呉須型紙摺
文様を切り抜いた型紙を器面にのせ、その上から刷毛で呉須を刷り込むと器面には呉須による文様が表される。型紙摺による文様の輪郭線を注意深く見ると、切り抜いた文様が型紙から外れないようにしたつなぎ目が破線状の表現として見えるのが特徴。ダミは摺りこみではなく、ダミ筆で施す。裏文様は手描きが多い。」


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