板絵 花
(大正時代前後 20世紀前半)

商品番号 2378
ご売約、ありがとうございました

ピクチャーサイズ 縦横 約21cm×14cm
額サイズ 縦横 約40cm×29.5cm

板に油彩。木製額。時代なりの傷みがあります。状態は写真でご確認ください。

20世紀初頭に日本で描かれた表現主義的、フォーヴィスム的な油絵作品です。作風が20世紀前期のドイツ表現主義の代表的画家エルンスト・キルヒナーに似ています。第一次世界大戦後、表現主義者たちは従来のアカデミックな芸術に反抗する作品を発表しましたが、1930年代になるとこのような作品はドイツで退廃芸術として扱われるようになりました。日本にも萬鉄五郎などの表現主義的作品が残っていますが、表現主義的な作品数は圧倒的に少なく、市場に出品されることは稀です。繊細で大胆、シンプルな額が逆に絵画の表現を際立たせています。感性の良い人がこの作品を製作したのでしょう。近代日本美術の雰囲気を感じることができる作品です。

参考写真
エルンスト・ルートヴィヒ・キルヒナー
「通りを歩く二人の女」(1914年)


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