李朝 粉青沙器 刷毛目茶碗
(李朝時代前期 15世紀)

商品番号 2240
ご売約、ありがとうございました

口径 約14.7cm/高さ 約6.6cm/高台径 約4.2cm
中込、仕覆、保存箱付き

半分に釉ハゲ、高台にアタリ傷があり、口辺に2ヵ所金継が施されています。状態は写真でご確認ください。

粉青沙器は李朝時代前期、高麗青磁に代わって流行した陶器です。灰青色の器に白い化粧土をかけ、様々な技法を施し、約150年間李朝で制作されました。本品は釉薬が半分剥げていますが、それによって陶器の製法がわかる、発掘品を茶碗に見立てた珍しい作品。古代の土器(テラコッタ)と粉青沙器の雰囲気を合わせ持つ不思議な雰囲気があります。また、見込みを見ていると20世紀初頭にイタリアで流行したフューチャリズムの美に通じる感じもあります。箱や仕覆を見ると、前所有者が本作を相当、気に入っていたことがわかります。古代と中世、近代の美が偶然に出会った面白い作品。薄茶器の他、料理を盛る食器としても使用できます。













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