曳田焼 かけ流し 平鉢
(江戸時代後期 19世紀中頃)

商品番号 2067
ご売約、ありがとうございました

口径 約25cm/高さ 約8cm/高台径 約9.5cm

口辺から最長9cmのニュウが複数入り、釉ハゲや窯傷もあります。状態は写真でご確認ください。

曳田焼は鳥取県八頭郡香春町曳田で安政3年(1856年)に開かれた窯で、主に日常雑器を生産しました。明治5年(1872年)には廃窯しているので、活動した時期は14年間の短い期間でした。本品は見込みに褐釉が掛けられた平鉢。参考写真に掲載した曳田焼の初期作品と同じ時代に作られたと考えられます。日常雑器なので使用後は廃棄される可能背が高く、残存数が少ない幻の陶器です。鳥取県は、柳宗悦が提唱する民藝運動に傾倒した吉田璋也などが活躍した土地。鳥取民芸のルーツは曳田焼などにあるのでしょう。国焼ファンにお勧めの一品です。

















参考写真「平凡社 日本やきもの集成8 山陰」

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