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2025年もあと、わずか
[2025/12/06]

2025年もあと5日を残すのみとなりました。アメリカのトランプ大統領の就任から始まり、トランプ関税、大阪万博の開催、日本初の女性総理大臣の誕生、株の最高値など様々な出来事がありました。その一方、ウクライナ紛争の長期化、ガザ紛争、世界的なインフレなど様々な問題も起こっています。一方、日本に目を向けると米や食料品の高騰、熊の出没、インバウンドによる観光客のマナー問題などが話題になりました。個人的には大阪万博の思い出が一番、印象に残っています。
写真は臨済宗の僧・有馬籟底の書「洗心」の軸、織部焼塔文行燈皿、銅製の小さな観音像。いずれも仏教に関係する作品です。日本では大晦日に除夜の音を聞く習慣があります。人には108の煩悩があるので除夜の鐘を108回撞いて、それを払うとか。もともと除夜の鐘は禅宗寺院の行事だったのですが、昭和時代初期にラジオ放送が始まって全国に広まったと言われています。このような作品を飾って大晦日に除夜の鐘を聞くと、一層、年末感を味わうことができるでしょう。
皆様の2025年はどのような年だったでしょうか。古美術仙遊洞も無事、年の瀬を迎えることができました。これもひとえに古美術好きの皆様のお陰です。
1年間、ありがとうございました。良い年をお迎えください。

行灯皿 口径 約cm21.7/高さ 約2.7cm
掛軸 軸サイズ 縦横 126.2cm×61.7cm
懐中仏 高さ 約7.8cm/横幅 約2.7cm

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行灯皿、懐中仏 御売約、ありがとうございました


プロヴァンスのクリスマス
[2025/12/20]

今から40年前、南フランスのプロヴァンスでクリスマスを過ごしたことがあります。フランス人と過ごす家庭団欒のクリスマスはとても楽しいイベントでした。フランスでは地方ごとに個性的なクリスマスが行われます。プロヴァンスのクリスマスの特徴は、サントンという小さな人形を使ってキリストの生誕を祝う場面を再現することやブッシュドノエル、13種類のデザートが出される「グロ・スペ」と呼ばれるディナーを食べることです。13のデザートはキリストと12使途を象徴した数で、20世紀前半、この習慣が定着しました。 13のデザートは、干しイチジク、干しブドウ、アーモンド、クルミ、デーツ、白ヌガーと黒ヌガー、ジバシエ(プロヴァンス地方の甘い焼き菓子)、ポンプ・ア・リュイル(オリーブオイルを混ぜ込んだブリオッシュ)の他、エクス・アン・プロヴァンスのカリソンやマルセイユのナヴェットなどの地方菓子、ブドウやミカンなどのフレッシュフルーツ、果物のコンフィ、マルメロのゼリーなど、この中から3つを選んで食卓に並べます。
写真はオールドノリタケの色絵クルミ文鉢。季節感のあるくるみと森が美しい色彩で描かれています。この作品を見た時、プロヴァンスの13のデザートの中にクルミがあることを思い出しました。
あと4日でクリスマスがやってきます。毎年、クリスマス・ケーキの値段が上がっていくので、我が家では昨年から自家製のブッシュドノエルを作ることにしています。クルミの鉢を見てプロヴァンスのクリスマスを思い出したので、今年は13のデザートも添えてみようかと思っています。

横幅 約17.5cm/高さ 約6.5cm

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大河ドラマ「べらぼう」の時代
[2025/12/13]

1年間続いた大河ドラマ「べらぼう」の放送が最終回を迎えます。ドラマの主人公は18世紀後半、江戸の出版業界で活躍した蔦屋重三郎。蔦屋といえば、世に喜多川歌麿、東洲斎写楽を送り出した有名な本屋です。ドラマでは主人公を取り巻く人間模様がうまくドラマ化され、歴史を堪能することができます。
写真は18世紀後半に製作された伊万里焼の染付南蛮人蓋茶碗と「赤壁の譜」が描かれた七寸皿。前品は田沼意次が、後品は松平定信が政治を行っていた時代に作られた作品です。この頃、日本では蘭学や清学が流行していました。南蛮人の蓋茶碗はオランダ、七寸皿は清の影響を受けて製作された作品です。
田沼意次が治めた安永時代は経済状態も良かったのですが、天明3年(1783年)に浅間山が噴火した頃から日本各地で飢饉が起きて世の中が混乱、田沼は失脚し松平定信が後の政治を担いました。ドラマでは松平定信は蔦屋重三郎や喜多川歌麿などを弾圧した人物として描かれています。しかし、寛政6年(1794年)に江戸の大槻玄沢邸で行われた「阿蘭陀正月」開催を弾圧していないのを見ると定信は真面目に取り組む学問には寛容であったことがわかります。この会合以降、長崎で「阿蘭陀正月」を開催することが定着します。
ちなみに、江戸の大槻邸で「阿蘭陀正月」が開かれた翌1795年1月、オランダはフランス革命軍に占領され滅亡します(オランダが復活するのは1815年)。日本にいたオランダ人はどのような思いで「阿蘭陀正月」を行っていたのでしょう。蔦重が活躍した「べらぼう」の時代、アメリカが独立(1776年)するなど世界的に激動の時代でした。2つの伊万里焼を見ると時代の雰囲気を感じることができます。古美術品を使いながら、過去の世界と触れることができるのは楽しいですね。

南蛮人蓋茶碗 口径 約12cm/高さ 約7cm
赤壁の賦七寸皿 口径 約21.5cm/高さ 約3.2cm

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年末年始の準備
[2025/12/06]

12月になりました。この前、年が明けたと思っていたのに、もう1年が経ちます。今年はトランプ関税や大阪万博、物価高騰など、いろいろな出来事がありまたが、振り返ると日本は全体的に平穏無事な一年だったといえるでしょう。師走は時足が早いので、そろそろ年末年始の準備を始める時期でしょうか。
写真は大聖寺焼の鳳凰松ぼっくり文の五寸皿、菊と桐紋の漆器の段重、京塗の日の出椀。いずれもお正月向きの古美術品です。最近は家族や親族が集まらなくなったせいか、お正月に揃いの食器を使用する場面が少なくなったような気がします。本品のような食器を使っていたのは和食しかなかった時代。最近は家族や友人だけで迎えるお正月が増え、各国の料理を食べることができるので何にでも対応できる白磁を使う機会が増えたように思います。
日頃は和食を食べる回数が減っているので、お正月には華やかな伊万里焼、漆器を使って食事をすると気分も良いでしょう。ところでテレビやインターネットショッピングを見るとお節の通販サイトが花盛りです。簡単におせち料理を購入できるようになりました。それを伊万里焼の色絵や段重の漆器に盛ると見栄えがします。盛り皿を工夫すれば、料理の味わいも変わるはず。皆様も一度、伊万里焼の色絵や漆器の段重を使用してみませんか。イベント感が楽しめると思います。

色絵皿 口径 約12cm/高さ 約2.8cm
漆段重 高さ 約22.5cm/横幅 約15.5cm角
漆椀 口径 約12cm/高さ 約8.5cm

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漆器 御売約、ありがとうございました


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