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アワビ型の陶磁器
[2024/07/28]
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7月28日(金)、パリで第33回夏季オリンピックの開会式が開催されました。セーヌ川での入場、フランス人らしい演出で洒落ていました。仙遊洞ではオリンピック期間、フランスのアンティークを出品いたします。パリオリンピックの記念にいかがでしょう。
アワビの口径 約16.5cm×14cm
アワビ型皿 御売約、ありがとうございました https://mainichi.jp/graphs/20240727/mpj/00m/050/003000f/20240727mpj00m050068000p | ||
朝顔の思い出 亀山焼 朝顔 杯洗
[2024/07/21]
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大学時代、古井由吉の小説『槿(あさがお)』(1983年)を読みました。大学生にとって古井の作品は難解で読むのに一苦労。古井小説には物語性がないので、細かな描写を追うしかないことが原因です。リアリティがあるのですが、延々とそれが続くと苦痛です。 今回、出品した亀山焼の朝顔文杯洗を見た時、ふっと「腹をくだして朝顔の花を眺めた。十歳を越した頃だった」という『槿』の冒頭を思い出しました。昭和時代、各家庭には小学生が植えた朝顔の花壇があり、朝顔が咲く時期、多くの子供たちが冷たい物を取りすぎて腹をくだしました。きれいに咲いた朝顔は病気の子供には毒です。朝、きれいに咲いていた花は夕方には萎むのですが、それが自分の病状と重なり苦痛となります。古井はそれを小説で老いていく中年を主人公にして表現しました。当時は若かったため理解できなった内容が、歳を取るにつれ理解できるようになります。ところで、人と違ってモノである磁器は長生き。写真の杯洗は製作された当時のままの姿をしています。磁器の上に描かれた朝顔はいつまでたっても萎むことはありません。古美術品に出会い、体験の中から様々な思いが浮かび上がってくるのは面白いですね。 口径 約16.3cm/高さ 約11.7cm 購入をご希望の方はこちらから | ||
小松正衛氏と古美術
[2024/07/14]
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小松正衛さん(菊池寛の書生、文芸春秋社取締役、東京良寛会会長)の本を最初に購入したのは、「中国古陶磁(保育社カラーブックス、1993年刊)」です。当時の中国はケ小平の行った改革開放政策の影響を受けて各地の開発が進み、建設現場から古代の発掘品が大量に出土していました。それが香港経由で日本に輸入され、高価だった古美術品はリーズナブルな価格で購入できるようになっていました。その時、私のガイドブックとなったのが「中国古陶磁」です。 20年後、縁あって小松さんが収集した古美術品の整理をしたことがあります。家に行くと所せましと骨董品が並び、「骨董屋よりも在庫があるな」と思いました。その時の品物は8年前、仙遊洞の通販に出品、多くのお客様に購入していただきました。そして今回、最後の初出しを行ったので、2週にわたって通信販売欄に出品いたします。商品の中には「小さな蕾」のエッセイに登場する作品があります。すべての商品について調べられなかったのですが、出品した商品の中にもエッセイに掲載された作品があるかもしれません。収集品を見ると「本当に古美術が好きだったのだな」と感じます。きっと古美術品も小松さんと一緒に時を過ごせて楽しかったでしょう。 高さ 約14cm/横幅 約6.5cm 御売約、ありがとうございました | ||
涼感のある器
[2024/07/07]
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1974年、井上陽水が歌う「真っ白な陶磁器を眺めては飽きもせず」という歌を聞いた時、中学生の私は「白い陶磁器を眺めて何が楽しいのだろう」と思ったことを覚えています。それから50年、私は古美術商になってやっと歌の意味が理解できるようになった気がします。
李朝白磁茶碗の口径 約14cm/高さ 約8.5cm
李朝白磁の購入をご希望の方はこちらから | ||