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服部喜三作 「森光子」肖像画 F12号
[2022/07/31]

先週、NHK「美の壺スペシャル」では昭和レトロをテーマにしていました。それを見ていて思ったことは、昭和は明るい時代だったなということです。その理由を考えると、あの時代は社会的な格差があまりなかったからだと思われます。日本で格差が出始めたのはバブル経済以降。日本人はあの頃からイタリア人的な、陽気な性格を放棄した気がします。写真は昭和を代表する女優、森光子の肖像。森光子といえば舞台「放浪記」です。「放浪記」の作者、林芙美子の人生は貧乏でも楽しそう。それが昭和時代の面白さだと思います。一方、平成から令和と言えば表面を装うことを気にするばかりの時代。貧乏でもプライドばかり高い人が増えたような気がします。そのような人たちには昭和の楽しい貧乏さが理解できないでしょう。ところで、本作品、2万5千円で販売していますが、あきらかにこれは廉価です。本作を評価できる人は映画界、芸能界にたくさんいるはずです。そういう意味では本作は値段があってないような不思議な作品です(絶対に本作は掘り出し物です!)。はたしてどなたが本作を評価してくださるのか。昭和時代を思い出しながら楽しみにしています。

ピクチャーサイズ 縦横 58.5cm×48cm
額サイズ 縦横 73cm×63cm

御売約、ありがとうございました

会津本郷焼 染付 牡丹文 扇 七寸皿
[2022/07/24]

先週からコロナ感染者が増大しています。ウィルスは生き物ですから、これから先も変異するはず、コロナが大人しくなってくれるまでつき合わないといけないようです。 写真は会津本郷の扇型の七寸皿。本品が作られた時代、気候は現在に比べると過ごしやすかったようです。とはいえ、当時もコレラなど多くの病気が蔓延していました。それから200年近くたちますが、意外と科学も発展していない部分があります。また、科学の発達と共に地球温暖化など新たな問題も出現しています。夏に扇で涼をとっていた江戸時代と比べると、現在はエアコンがあるから過ごしやすくなっていると言えばそうでもない。科学は本当に発展し、人類に恩恵をもたらしているのでしょうか。ところで連日、ヨーロッパの熱波がニュースで流れています。数年前、会津地方に旅行に行きましたが本当に暑かった。本作を見ながら、暑くてもコロナ禍のなかった数年前の気楽さをふと思い出しています。平穏無事に過ごすには栄養を取って、たくさん眠るのが一番。本作に美味しい料理を盛って、暑い夏を乗り切ってください。

口径 約24.5cm×14cm/高さ 約3.5cm

御売約、ありがとうございました

和田頼挙 女子と金魚
[2022/07/17]
私には成人して働いている息子と娘がいます。 二十年前、彼らがまだ子供だった頃、家には金魚、2匹の亀、4匹の猫など多くの動物がいました。
金魚と言えばお兄ちゃんが夏祭りに行き、金魚掬いをしてたくさんの金魚を持って帰ってきた思い出があります。屋台の金魚は弱いのでほとんどがすぐに死んでしまいますが、1匹だけ丈夫で体調が20センチほどに成長しました。金魚すくいの金魚があんなに大きくなると思わなかったので驚いたことを今でも覚えています。
2年前、最後まで生き残っていた唯一の猫が亡くなったので現在、我が家には生き物は1匹もいません。子供も大きくなってしまい、子供や動物と過ごした時間は楽しかった思い出だけになってしまいました。最近、自分の身体のメンテナンスに気を遣わなければならない歳になったので、動物を飼う気力がわきません。それで写真の軸のような作品を見て、生き物と一緒に過ごしている気分に浸っています。確か、私の娘も軸の中に描かれた少女だったような……。娘は兄が屋台から持ち帰ってきたたくさんの金魚が水槽の中で泳ぐのを珍しそうに眺めていました。それにしても本作、100年前に描かれた作品ですがモダンですね。どうやら子供と金魚の関係はいつの時代も変わらない。いつまでたってもそのまなざしは可愛いものです。

本紙サイズ 縦横 136.5cm×40cm
軸サイズ 縦横 213cm×53cm

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清朝 染付 めだか文 煎茶器 5客
[2022/07/10]

先週の猛暑も少し落ち着き、普通の夏日に戻った感じがします。一方でコロナ感染の再拡大、安倍元首相の暗殺、物価高など問題も山積み心身ともにまだまだストレスがかかりそう。皆様、体調には気をつけくださいね。写真は清朝時代に作られた染付めだか文の煎茶器。胴部にかわいらしいめだかの絵が描かれています。1960年代、子供だった私は夏休みに田舎にある母の実家に行き、側を流れる小川でいつもめだかが泳いでいるのを眺めていました。当時、めだかは珍しくもありませんでしたが、現在、めだかは希少な魚、時代は変わってしまいました。原因は農薬散布と環境の変化。自然を破壊して豊かさを求めた結果、このような状況が生まれたのですが、果たしてそれが本当に「豊か」なことなのか…。かといって、最近の都会の若者はめだかが泳ぐ光景など見たこともないので何が変化したかも理解できないでしょう。 古美術品には昔の自然や動植物が描かれていますが、若者たちがそれにどこまで興味を持つのか。古美術作品と機械で作った食器を見比べて、時代の変化を感じるのは古美術収集家だけかもしれません。現在、私の田舎の小川にいためだかたちは姿を消しました。それで私は本作を見て、昔を思い出しています。

口径 約7.8cm/高さ 約3.3cm

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美濃焼 織部 平茶碗
[2022/07/03]

今年の6月は地獄のような猛暑でした。これが6月かと思えるほどの暑さ。このままいくと7月はどうなることでしょう。先週、テレビの旅番組を見ていると京都の宇治観光の番組を放映していました。宇治と言えば平等院と抹茶。番組では有名店の茶そばや抹茶パフェなどを紹介していたのですが、番組を見ていて本作があることを思い出し、通販サイトにアップしました。織部焼は17世紀前半、美濃地方で生産された焼物。「へうげもの」で有名な古田織部が考案した意匠の焼物です。観念的で真面目な利休好みと違って織部にはどこか自由さが漂っています。利休が大人好みであるならば、織部は若者向きのデザイン。ファッションでいうとコムデギャルソンとビギの夏服の違いかな〜。ビギの服は普通っぽく見えてもお洒落です。 話がちょっと脱線しました。ところで現在、世界的に抹茶がブームだとか。最近は冷茶用の抹茶粉末も販売されているので、本作を使って抹茶、抹茶ラテを飲むと猛暑も乗り切れるかもしれません。カジュアルな気分を味わいたい時にぴったりの夏用茶碗です。

口径 約13cm〜15.5cm/高さ 約5cm

御売約、ありがとうございました

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