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会寧系 灰釉 徳利
[2021/10/24]
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先週から気温も下がり、めっきり秋らしい気候となりました。つい、この前まで夏日だったのが?のように感じられます。10月に入り、ニュースでは連日、石油、資源価格の上昇による商品の値上げが報じられています。スーパーなどで買い物をすると、確かに商品価格が上がっている。お菓子などはパッケージは以前と同じでも、明らかに容量が減っています。緊急事態宣言が解除されても、次々に新たな問題が起こるようです。写真は李朝の徳利。かつて李朝の作品は、韓国の経済成長に伴い高額で取引されていました。1990年代、味のある李朝の作品を見て、欲しいなと思っても高くて買えなかったことを思い出します。 高さ 約16.8cm/胴径 約13cm 御売約、ありがとうございました |
木彫 阿弥陀如来
[2021/10/17]
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今週に入って暑さも和らぎ、来週は秋らしい気候になりそうです。今年の夏は長雨と夏日の繰り返し、コロナ禍の緊急事態宣言も重なって、開放感のない夏となったように感じます。しかし、緊急事態宣言も解除されたので、これからは食欲の秋、プチ旅行の秋となりそうです。写真は木彫阿弥陀仏。どこか地方、田舎のお堂などに安置されていた仏様だと思われます。本作が安置されていた景色を想像すると、お堂の周辺にはすすきなどが秋風に吹かれている様子が思い浮かびます。その向こうに実った柿の木などがある。 古美術品から、いろいろ想像すると少しだけ旅気分を味わうことができます。日本に豊かな四季があって良いですね。 台座込みの高さ 約84.5cm 御売約、ありがとうございました |
和田三造 水彩 少女図
[2021/10/10]
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先月末、平山郁夫や東山魁夷の偽版画を売っていた画商と版画家が逮捕されました。画商は業界でも派手なふるまいをしていた「次世代のエース」らしく、銀行には6億の貯金があったそうです。昔から偽作は大量に出回っているのですが、最近はコピーの技術が進歩し、本物と偽物の見分けがつきにくくなりました。京都などの寺院では襖絵の保存を優先してコピー作品を飾っています。技術の進歩も良し悪しですが、今回は有吊な百貨店のギャラリーも販売に関わっていたので問題となったわけです。
ピクチャーサイズ 縦横 約28.5cm×27cm |
伊万里焼 花唐草 そば猪口
[2021/10/03]
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「10月に入って暑い日が続きます」と書けば、上思議な感じがします。しかし、これは事実で、10月1日に緊急事態宣言が解除された頃から日本列島は連日、夏日になっています。近くの公園を歩いているとセミが鳴いていました。今年の夏は寒暖の差が激しくおかしな気候。それに外出規制がかかっていたので、非日常な夏でした。写真は伊万里焼花唐草のそば猪口。花唐草の作品は多くの図録に掲載されているので見慣れた感がありますが、実際に作品を手にできることは稀です。古美術商でも本品のような作品に出合うことはめったにありません。私自身も30年間で2度目。これが最後の出会いになるかもしれません。近年はスマートフォンでの情報交換文化が興隆しています。しかし、そればかりではリアルな感覚が欠如してしまう。本物になかなか出会えないのが現実。コロナ禍で日常のリアリティが薄れている状況では、なおさらリアリズム的な感性が必要な感じがします。緊急事態宣言後は、リアルな日常が戻ってくると良いですね。 口径 約8.4cm/高さ 約6.5cm 御売約、ありがとうございました |