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加藤高明 書 「松雲」
[2021/09/26]

加藤高明は第24代の総理大臣です。他に長い期間、外務大臣の職に就いていましたが、彼の業績と言えば日英同盟の推進、普通選挙法、治安維持法の成立、日ソ基本条約を締結しソ連と国交を樹立するなどです。その中で特筆すべきは、加藤が明治憲法下において選挙で選ばれた唯一の首相であったことでしょう。写真の左に渋沢栄一、右に加藤の姿が見えます。渋沢栄一は現在「青天を衝け」の主人公として放送され、次期1万円札の顔になりました。2人は明治・大正時代、政治と経済を発展させた盟友でした。今回、加藤の書「松雲」を出品したのは、来週、自民党総裁選が行われるからです。今回は総裁選に4人が立候補していますが、加藤の時代に比べると人物像が小粒な感じがします。激動の時代を乗り切ることのできる大臣が必要な時代が良いのかどうかわかりませんが、女性2人が立候補するようになった事は時代が変化している気がします。渋沢は「青天」、加藤は「松雲」、どちらも遠くを見据えている感じがします。

本紙サイズ 縦横 約26cm×19cm
軸サイズ 縦横 約125cm×31cm

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伊万里焼(波佐見焼) 梅文 油壺
[2021/09/19]

録画してあった「江戸のリアルウーマン 〜歌麿が描いた女たちの物語」(9月4日放送)を見ました。この番組を見ていると昔の時代を知るというよりも、「日本の浮世は若い女性に対して、今も昔の変わらないのだな」と感じてしまいます。現在、AKB48や乃木坂46に若い男性の視線が注がれるように、江戸時代にも身近に接することのできるアイドルがいて、それを歌麿がプロデュースしていた。今でいうと秋元康が歌麿といったところでしょうか。写真は江戸時代、鬢付け油を入れていた油壺、当時の化粧道具です。江戸時代の女性たちは本作のような道具を使って身だしなみを整えていたようです。通常の物よりも小ぶりで可愛らしい感じ。かつて、このような油壺は古美術収集家に人気があり高値で取引されていました。ところで政治に目を向けると、現在、自民党の総裁選に女性候補が2人立候補しています。これは今までの日本では考えられなかったことです。時代が変われば古美術品の価値観も女性像も変わっていく。変わらないのは古美術品の存在だけのような気もします。

高さ 約6.7cm/胴径 約8.6cm

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木彫 地蔵菩薩
[2021/09/12]

9月12日に解除されるはずであった緊急事態宣言は、9月30日まで延長されました。ワクチン接種をした人が多くなっても感染者数が減らないのが心配の種です。一体、このような状態がいつまで続くやら。写真は木彫の地蔵菩薩。このような状況を鑑みれば、神頼みをしたい気持ちになります。いくら科学が進んだとはいえ、まさかコロナウイルスがこれだけ暴れるとは…。科学の進歩といっても、まだまだですね。本像が作られた江戸時代前期、幕府の大奥の宗教色が拡大、各地に寺院が建立されました。大きな問題が起こらない時代でも、人々はそれ以上の安定を求める。安心したい気持ちに際限はないのでしょう。本像を見ていると、しっかりと頼れそうなお顔をなさっています。頼れるものであれば、それがワクチンでも地蔵菩薩でも同じ。安定させてくれる存在に藁をもすがりたいこの頃。状況に翻弄されるよりも、いつの時代も哲学を持って自覚することが大切かもしれません。

台座込みの高さ 約28cm

御売約、ありがとうございました

赤膚焼 青磁 湯飲 5客
[2021/09/05]

9月に入って、雨が降っています。暑かったり寒かったり、気候はジェットコースターのように変動しています。来週は、また暑さが戻ってくるとか。変な陽気ですね。ここ1年間、問題になっていた東京オリンピック・パラリンピックも無事終わり、世間は静かになりました。お祭りよりも静かな日常が好きな私としては、やっと落ち着けるような気がします。最近はマスコミも集って大騒ぎ。毎日、集まって騒いでいて楽しいのでしょうか。イベントをやりすぎる資本主義の資質にも問題があるように感じます。写真は赤膚焼の青磁湯飲。静かに日常を楽しみたいときは、このような作品がしっくりきます。何気ないのですが、しっかり作られていて好感が持てる。イベント疲れした時は、このような湯飲でお茶を飲むと気分が落ち着きます。本作が評価されるような時代になると良いですね。 

口径 約6.5cm/高さ 約6.5cm

御売約、ありがとうございました

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