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九谷焼 美人と猫
[2021/06/27]

全国的に梅雨なので、毎日、雨の日が続きます。ここ数年、梅雨時には大雨が降り各地に災害が起きていますが今年は雨の量も少なく、一世代前の梅雨のような感じがします。このまま大雨による災害が起こらないことを願うばかりです。
私ごとですが昨年まで我が家には猫がいました。2003年から4匹の猫を飼っていたのですが、最後の1匹が昨年、亡くなりました。意外だったのは猫の医療費が高額だったこと。保険が適応されないのである程度は覚悟していたのですが4匹の治療代があれば相当、たくさんの骨董品が買えたのですが…。しかし、4匹の猫との生活は夢のような日々だったので良しとしましょう。 写真の美人の足元を見ると、1匹の猫がじゃれついています。ひらひらする着物の裾は猫にとって遊び道具。昔は着物だったので、このように猫がじゃれつけたのでしょう。現在は、と考えるとひらひらした衣服はめったに着ないので猫が洋服に絡んでくることもありません。この美人像、着物を着ていた時代ならではの風景を造形化したものです。懐かしい日本の風景ですね。

高さ 約29cm/横幅 約12cm

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伊万里焼 龍 雨文 向付5客
[2021/06/20]

6月14日、気象庁が「関東甲信地方が梅雨入りしたとみられる」と発表しました。これは平年より1週間遅く、ここ10年で一番遅い梅雨入りだったようです。それから東京は雨か曇りの日が多くなりました。先日、久しぶりに外出して、あじさいの花が咲いているのを見ました。あじさいの花があんなに咲いていたとは…。写真は「伊万里焼 龍雨文 向付5客」。デザインを見ると、本作が豊作を願って田植えの時期に作られた作品だと考えられます。神道好きの方なら、雷や龍のデザインが出雲大社のしめ縄を象徴していることがわかるはずです。最近、夜更けに外で雷がゴロゴロなっていますが、あれが龍神の声ですね。龍神様が、早くコロナウイルスを退治してくれないかな〜。
ちなみに物忘れが激しくなった私は、梅雨の時期、お百姓さんが田植えをしていることを改めて思い出しています。以前は父が田舎で米を作っていたので、「今頃、田植えをしているな」と想像していました。しかし、数年前、その父が亡くなって以降、田植えのことを想像することがなくなっていました。本作を見ていると、父が仕事をしていた田圃のことを思い出します。今頃、田圃はカエルの鳴き声でうるさいですよ。古美術品を見ていて、田舎の風景が蘇ってくるのは楽しいですね。

口径 約8.8cm/高さ 約6.3cm

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伊万里焼 染付 網手文 鉢 
[2021/06/13]

1980年代後半バブル景気の絶頂期、伊万里焼の値段は現在の価格と比べると3倍から5倍だった感じがします。当時から輪線や格子、網手文などのシンプルなデザインは人気があったのですが、私自身は貧乏だったので、骨董屋に並んでいる網手文の作品を「いいな」と眺めていただけでした。時代は変わり、人の趣味も変わったのか、伊万里焼網手文の作品の値段が落ち着き、リーズナブルな価格で入手できるようになりました。伊万里焼のファンにとっては、良い時代ですね〜。ちなみに江戸時代、網手模様は商売の神様・恵比寿様、商売繁盛を象徴する文様です。私は骨董屋なので、商売繁盛を目指し、これまで多くの網手作品を扱ってきました。気が付くと網手作品はすぐに売れるので、現在残っているのは本作だけ。「残り物には福がある」と言いますが、商売は何よりも縁起。果たして、本作がどのような縁をもたらしてくれるのか。この夏が楽しみです。

口径 約16.7cm/高さ 約7.3cm

御売約、ありがとうございました

吹きガラス 2合徳利
[2021/06/06]

5月下旬は暑い日と雨模様の繰り返しでした。緊急事態宣言が出ているので、外に飲みに行くことはできませんが、暑い日には冷たいビールや冷酒を家で嗜んでいます。最近、冷酒がバラエティに富み、美味しくなったので、刺身や豆腐を食べる時は冷たい日本酒! 冬は熱燗かぬる燗なので陶器の徳利が似合うのですが、夏はやっぱりガラスの徳利とコップが良いですね。個人的な趣味としては、レトロな徳利に太鼓型のガラスコップで冷酒を飲むのが好みです。ガラスの徳利に冷酒を入れると、日本酒の淡い色合いが情緒を醸し出してくれます。 この徳利が作られた大正時代、まだ冷酒などなかったので、ガラスに日本酒を入れて涼しさを感じていたのかもしれません。
写真の徳利、ちょっと不格好なところに愛嬌があります。これぞ、生活感の漂う作品。お洒落ばかりを追求するのではなく、このような徳利を愛する。それが骨董の面白さです。

高さ 約17cm/胴径 約7cm

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