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伊万里焼 木工方型 染付山水文皿
[2021/05/30]

5月なのに暑い日が続きます。今年はコロナ禍なので、五月晴れの季節を楽しむことができません。このままの気持ちで7月には「東京オリンピック2020」でしょうか。 骨董を始めた若い頃(1980年代後半)、バブル期に伊万里焼の値段はべらぼうに高かった覚えがあります。写真の皿など1枚10,000円していました。最近はIТにお金がかかるので骨董趣味の人が減ってきたように思います。骨董が好きなのは昭和時代を知っている人までですかね。だから、伊万里焼の値段も落ち着いたようです。 若い時は伊万里焼の図替わりや珍品を捜しまわっていましたが、最近は普段使いに使えるカジュアルな作品が好ましく思えるようになりました。また、歳を取ったせいか何気ない山水文が良くなってきた。私も自然に帰りつつあるのかもしれません。 ちなみにこの皿3枚の値段は12,000円。昔の価格の3分の1ですね。本作が気軽に使えるようになった時代は良いのか悪いのか……。涼やかなので、夏の料理、デザートや果物を盛ると映えますよ。1780年代、歌麿の時代を想像しながら伊万里焼、使ってみてください。

口径 約14cm/高さ 約3.3cm

御売約、ありがとうございました

壺屋焼 新垣栄三郎 花瓶
[2021/05/23]

5月23日、沖縄県に緊急事態宣言が発令されました。23日の沖縄県の感染者数は156人(東京は535人)。沖縄県の人口は140万人、東京は1400万人ですから、単純に人口比から計算すると沖縄県の感染者率は東京の3倍ということになります。沖縄県知事が酒を提供する店に自粛を要請していますが、沖縄県人のゆる〜い気質を考えると、それに従うとは思えません。緊急事態宣言を受けて、感染者数が減っていくとよいのですが…。
写真は「壺屋三人男」の一人、新垣栄三郎(1921年〜84年)の花瓶。新垣の作品の特徴である朱色が入っていないので爽やかな感じの作品となっています。パイナップルのような黄色と海のような青で南国感がたっぷり。本作を見ていると、解放された気分になります。沖縄も東京も緊急な事態なので、お酒を飲みに外出することができないので仕方なく、平和な世の中が戻ってきていることを想像しながら、家でビールを飲んでいます。今年も暑い夏になりそう。沖縄県の皆さん、感染しないように注意してくださいね!

高さ 約21.3cm

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京焼 あやめ文 菓子器
[2021/05/16]

15日、気象庁は「九州北部(山口県を含む)、中国、四国が梅雨入りしたとみられる」と発表しました。いずれも平年より20日以上早く、四国は1951年の統計開始以来最も早い梅雨入りです。時期的に考えて、この時期の梅雨入りは異常気象の一環だと考えられます。去年の集中豪雨被害を考えると、今年も豪雨に気を付ける必要がありそうです。
写真は乾山の作品を写した京焼のあやめ文菓子器。いかにも京焼といった感じの作品です。東京オリンピックやコロナ禍などなければ、5月は天気が良く心地よさに包まれる季節ですが、今年は自然も社会も異常な感じがします。逆に何もない日常がどれほど大切かを感じてしまうのが虚しい。今年は外出規制があるので、菖蒲園や水生植物園に出かける気にもなりません。以前、行った佐原のあやめ園は楽しかったな〜。 このような時は、あやめの和菓子でもお取り寄せし、この菓子器に盛って抹茶でもいただきながら、のんびりとした時間を過ごすのも良いかもしれません。そうすれば、それが良い思い出になるかも。どのような状況でも楽しむのが、本当の数寄者かもしれませんね。

口径 約21.5cm/高さ 約12cm

御売約、ありがとうございました

鞆焼(梅皿山焼) 海鼠釉 保命酒徳利
[2021/05/09]

数日前、東京の緊急事態宣言を5月31日まで延長することが決定しました。しかし、どう見ても東京都民は緊急事態宣言に協力する様子はない。ワクチン接種よりもオリンピックを優先しているように見えるので、都民の気持ちが揺れているように見えます。今後、感染者が増えなければよいのですが……。写真は広島県福山市の鞆焼(梅皿山焼)の海鼠釉保命酒徳利。保命酒は江戸時代から有名な滋養強壮薬草酒で、幕府や朝鮮通信使にも献上されています。本作を見ると、表面が海鼠の肌合いをしていますが、これが本当の適材適所、なまこ釉ですね。鞆浦周辺では、なまこが大量に採取できます。ある意味、なまこの肌に似た作品を製作するのは、この近辺に住んでいる陶工の本能かもしれません。ところで私は子供の頃、なまこを食べることが苦手でした。しかし、大人になって酒を嗜むようになると、三杯酢で食べるなまこの味は最高。とはいえ、今年に入って外食して日本酒を飲む機会が減ったので、なまこ料理から遠ざかっています。来年の冬こそは居酒屋で気兼ねなく日本酒が飲みたい。
最後になりましたが、この徳利、意匠的に美的感覚があふれています。抽象的なモダンアートを見ているような感じがします。江戸時代でも、感覚がモダン。みなさまもこのような機会ですから、所蔵品を見直して想像の旅を楽しんでください。

(左)鞆の浦、(右)モンドリアン「星空と海」
高さ 約21.5cm/胴径 約12.5cm

御売約、ありがとうございました

平佐焼 白磁 徳利
[2021/05/02]

東京都に3度目の緊急事態宣が発令されました。その中に、古物商への休業協力依頼があり、仙遊洞は4月25日から5月11日までお休みさせていただいています。ニュースを見ていると東京は人出が減っているようですが、神奈川県などは逆に増えている。これでは感染者数は減りません。この状態がいつまで続くやら……。写真は平佐焼の白磁徳利です。長年、古美術商をやっていても、時々、目の前にみたことのないような古美術品が出現します。この徳利もそうで、今まで私はこのような作品が平佐焼にあるとは想像もしていませんでした。40年以上美術に関わり、見たこともない古美術品に出会うと、驚きと好奇心で初めて古美術に興味を持った時期、初心の頃に戻ることができます。今回、私の惰性に流されそうになる感性を、徳利との出会いがリフレッシュさせてくれました。日本人も新型コロナウイルスに最初に出会った頃の警戒心をもう一度、復活させる時期かもしれません。何事においても、初心を忘れないようにしたいものですね。

高さ 約15.5cm/胴径 約10cm

御売約、ありがとうございました

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