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木彫 恵比寿型 自在鉤
[2020/11/29]

11月末から新型コロナウイルス感染者が全国的に拡大しています。原因は「GO TOキャンペーン」、寒さと湿度の低下、気の緩みなどさまざまな要因が考えられます。仙遊洞が10月から再開予定だった骨董講座を中止したのは、感染者の増加を想定したからです。この様子だと来年の1月20日位がピークになるのではないかと予測しています。皆様、あと2か月の辛抱なので、少し我慢してください。最近、ニュースが魚や野菜などの高級食材が余っていると報道しています。先日、買い物に行った時、天然のブリが以前では考えられない値段で売られていました。それを見て、ふっと漁業従事者のことを想い、江戸時代、安全と豊作を祈って生活の場にあった恵比寿型の自在を掲載しました。漁業技術の発展していなかった江戸時代は、魚が捕れるだけで豊かな気持ちになれたと思います。一方、現代は養殖技術も発達し、いつでも食材を入手できるのですが、経済的な影響が大きいので価格の上下が経営を圧迫します。現在のように料亭に人が行かない状況では、食材も無駄になる。逆に言うと、美味しい食材を安価で買えるということです。食通の人はチャンスなので、良質な食材を探してください。美味しい物を食べ過ぎて太ってしまうのは問題ですが……。

高さ 約35cm/横幅 約31.5cm

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越前焼 三耳壷
[2020/11/22]

写真は江戸時代後期に作られた越前焼の壺。越前焼は福井県丹生郡織田町周辺のある六古窯で、戦国時代には織田信長の祖先である織田家が経営していました。窯場の近くには織田家が信奉した剣神社があり、鍛冶場の暇な時に周辺の窯場で陶器を作っていました。現在、NHK大河ドラマ「麒麟が来る」で、ちょうど、信長が朝倉義景と戦う回が放映されていますが、信長が浅井家を滅ぼした時点で福井の下克上が完成します。
古い価値観に依存した浅井家と近世の価値観を取り入れた信長。陶芸でいうと、陶器から磁器への変革期です。 日本で磁器が作られる世になるのは17世紀初頭ですが、ふっと信長が生きていたら、どのような磁器作品を作らせていたか想像してみました。多分、カトリックの影響を受けた加飾性の強い陶磁器作品を作らせていたのでは。一人の為政者が権力を失うと美術様式も変わる。これはナポレオンにも当てはめることができます。ちなみに、現在、東京国立博物館で「桃山 天下人の100人」をやっています。芸術の秋、「麒麟が来る」と桃山の美を堪能してください。

高さ 約39.5cm/胴径 約33.5cm

御売約、ありがとうございました

輪島塗 桐文 黒漆 重箱 一対
[2020/11/15]

最近、私は飲み屋にもいかず、家でテレビドラマを見ながら時を過ごしています。最近、見ているドラマの中で一番、気に入っているのはNHK大河ドラマ「麒麟が来る」。このドラマの魅力は、今まで取り上げられなかった元亀時代の織田信長と京都が事細かく描かれていること。室町幕府晩期や足利義昭が細かく描写されているので見入ってしまいます。このドラマを見ていて面白いのは、松永久秀や細川藤孝の登場回数が多いこと。木下藤吉郎や前田利家があまり登場しないのは、彼らがまだ台頭していないからですね。
写真の漆器は輪島塗の段重。輪島塗と言えば、加賀の前田藩が奨励して名産化させた工芸です。そこに豊臣秀吉の「五三の桐」文が入っている。塗の良さにシンプルなデザイン、上品なシックさを感じます。派手さを求めていないところが、桃山時代の「侘び」の文化に通じているような気がします。最近、ハロウィンやクリスマスなど騒がしい文化が世間を賑わせていますが、たまには静かな時間を過ごす時間も必要です。派手さはなくても、良品である段重におせち料理を盛ると、静かで落ち着いたお正月を過ごすことができるでしょう。

口径 約22cm×23cm/蓋込みの高さ 約8.7cm

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伊吹英治 丹沢の冬 20F 油絵
[2020/11/08]

11月に入ると、急に秋めいてきました。それと共にコロナウイルスの感染者も増えているようです。皆様、これから寒い時期ですが換気、手洗いなどを行い、コロナウイルス感染には十分、気を付けてください。写真の油絵は伊吹英治の「丹沢の冬」です。東京の方は丹沢と言っても馴染みがなさそうですが、昔、八王子に住んでいて、丹沢や大山周辺をバイクで走り回っていた私としては馴染み深い風景です。この絵を見た時、「いつか見た風景だな」と思い、懐かしくなって購入しました。最近は丹沢に行くことはないのですが、本作を見ていると行った時の感覚がよみがえってきます。 作者の伊吹さんも丹沢の空気に魅了されて本作を描いたのでしょう。最近、昔行った名所の油絵作品を通信販売欄にアップしています。コロナ禍で外出できない中、古美術品に接すると過去や名所に行けた気分になるのは楽しい。それが古美術とのつき合い方ですね。

額サイズ 縦横 約62.5cm×83cm

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平清水焼 染付 山水文 そば猪口
[2020/11/01]

秋の気配が公演に漂っています。晴天の日に公園を散歩すると、とても気持ちが良い。西荻の善福寺公園では毎年、開催されるアートイベント「トロールの森」も11月3日から始まります。このイベントが始まると「秋が来たな」という感じがします。今週のブログは、染付のそば猪口。どちらかというと夏向きですが、本品を出品した理由は、11月は新そばが出回る時期だからです。写真のそば猪口は、山形県にある平清水焼で作られた作品。山形県は、そば街道があるほどの有名なそばの産地。17世紀前半、保科正之が信州から山形藩に赴任した時期から、そばの生産が始まり、名物に成長します。伊万里焼の見間違えるほど良くできていますが、でたらめな絵付けが地方窯らしさを強調しています。平清水周辺には海がないので、想像で海を描いたのでしょうか、三重塔は寒河江市の慈恩寺かな? 昼間からそばを食べ、お酒を飲んで仕事をしたので、このような絵付けになったのかも。いろいろ想像すると楽しくなってきます。最近は宅配で山形産のそばもお取り寄せできます。コロナ禍で時代が大きく変化する中、幕末に思いを馳せながら、本品と共に新そばを味わってください。味わい深いと思います。

口径 約8.3cm/高さ 約6cm

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