blog   2015年2月

西荻ひな祭り  
[2015/02/22]

今週、仙遊洞の小さな庭にある梅にも白い花が咲きました。毎年、この時期に梅の花が咲くのを見ると、春が近づいてきたことを感じます。 今年は消費税が上がったせいか、景気に寒さを感じる冬でしたが、季節も景気も早く春になってほしいものです。

2週間ほど前から西荻では「西荻雛祭り」の飾り付けが、西荻駅や各古美術店で始まりました。 伊勢屋さんやトリトリさんが中心となって始まった企画も今年で3回目、「西荻雛祭り」も徐々に定着しつつあります。 最近、住宅事情のせいか娘さんのいる家でも、雛人形の段飾りをすることが減ってきているようで……。 その代わり、東京では各地でひな祭りのイベントが町ぐるみで開催されています。西荻といえば骨董の町。 そんな西荻の骨董屋さんが集まって、町を盛り上げるイベント。今週末、ひな祭り色に染まった西荻散策、いかがですか?

「西荻ひな祭り」の情報はこちらから


第15回・骨董講座が終了しました  
[2015/02/07]

講座には6名の方が参加してくださいました。ありがとうございました。
今回のテーマは「日本画の歴史と収集」。昔から日本人は優れた絵画を創作、日本画の歴史を築いてきましたが、最近は家屋の西欧化によって、日本人が培ってきた自然に即する絵画鑑賞とのふれ合いが減少したような感じが……。 古美術商をやっていると、日本には優れた絵画がたくさんあるのに「家には床の間がないから……」と、古美術ファンが掛軸を敬遠する声を聞きます。残念に思っていたので、今回、掛軸を中心に講座を開きました。絵画史を解説した後、掛軸の魅力、収集方法、日本人の絵画的感性について話を進めました。 講座後、受講生の方が「掛軸に対する見方が変わった」と話されたのを聞いて、安心した次第です。

講座内容はこちらから

次回は絵画編の続き、「現代美術と古美術」について話をしたいと思います。

骨董講座に興味のある方はこちらから


福井敬一 板絵 (1952年)   
[2015/02/01]

1月末、日本列島は寒波に覆われ、東京でも29日に雪が降りました。 東北や北海道では例年にないくらいの雪が積もり、アメリカの東海岸ニューヨークでも大寒波に襲われた様子、本当に地球は温暖化しているのだろうかと疑問がわきます。 ドカ雪は家を潰しかねない、やっかいな代物。日本人は四季を楽しむ民族ですが、生活に支障が出れば情緒にもひたることはできません。 私は西日本で育ったので雪国の様子がわからず、写真の板絵「妙高の雪」を見て、雪国の様子を感じる程度です。

本作は国画会で活躍した福井敬一の作品。信越地方に縁の深い福井が描いた雪の風景、俳画のような作風が日本人の画家ならではの表現となっています。 作品を見ていると、この道の向こうには何があるのだろうと想像してしまいます。人の想像をかき立ててくれるのが良品の条件です。 それにしても、この人たちはどこに行くのでしょう?

額サイズ 縦横 約36cm×45cm

御売約、ありがとうございました

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