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伊万里焼 あじさい 菊 花鳥文 大皿
[2026/06/06]

5月下旬、近所を散歩していると、あじさいの花が咲いています。
あれ、あじさいの花が咲くのは6月じゃなかったのかなと疑問に感じました。家に帰ってあじさいの季節を検索すると「一般的な開花期は6月から7月で、特に梅雨の時期と重なり、暖かい地域では5月下旬から色づき始めることもあります」と出ています。それを読みながら自分の季節感と実際の季節のズレに気づきました。5月はアヤメ、6月はあじさいが一般的ですが、地球温暖化の影響は季節の花の開花にも影響を及ぼしているようです。
写真は伊万里焼染付色絵金彩のあじさい・菊・花鳥文大皿。幕末から明治時代初期に作られた作品です。余白や絵の描き方を見ると11代柿右衛門(1839年〜1916年)が関係して製作された大皿であることが想像できます。11代は1860年に柿右衛門を襲名、明治維新の激動期に窯を指導、積極的に作品の海外進出にも携わりました。後に11代は美術志向の12代と対立、柿右衛門は2つの系統に分裂しました。本品を見ると、いわゆる濁手色絵の典型的な作品ではありません。本品を柿右衛門作だというと疑問を持つ方もいるでしょう。しかし、細部を見ると柿右衛門の面影を所々に見ることができます。
ちなみに人間は刷り込みによる概念に縛られる傾向があります。あじさいの季節は6月だと思っていても、今年、東京のあじさいは5月下旬に満開でした。また、本品を見ると型通りの柿右衛門作品とは異なっています。固定概念を打ち破ることは大変ですが、逆に固定概念を打ち破ってくれる古美術品と出会った時の感動は良いものです。「目から鱗」を体験させてくれる古美術品収集も楽しいですね。

口径 約43.3cm/高さ 約6.3cm

御売約、ありがとうございました

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