根来塗 隅切り盆 (江戸時代初期 17世紀前半) 商品番号 1319 縦横 約35.3cm/高さ 約3.2cm 若干、補修跡、時代の塗り直し感が感じられます。状態は写真でご確認ください。 根来塗は紀伊・根来寺で真言僧が製作した器で、堅牢にするために黒塗を塗った後、その上から朱漆を塗り重ねた漆器です。江戸時代以前、漆は金と同額の高価な商品で上層階級のアイテムでした。現在では朱漆が使用によってハゲ、黒漆が出た風情が数寄者に愛好されています。本品は寺院などで使用された什器を載せるための隅切盆。古美術市場にはわざと黒漆を塗って細工した根来塗が多数、出回っていますが、本品は細工のない真面目な作品です。本物は地味なのですね。縁が低いので酒器や食器を載せても便利です。 | ||
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