西行 東下りの図  圓嶺銘(江戸時代後期 19世紀前半)

商品番号 1159
ご売約、ありがとうございました

本紙サイズ 縦横 34cm×57cm
軸サイズ 縦横 100cm×70cm

絹本肉筆。箱はありません。経年によるヨゴレ、シミ、オレ、等傷み、片方の軸先に欠けがあります。状態は写真でご確認ください。

文治2年(1186年)、西行は東大寺再建の勧進を奥州藤原氏に行うため、2度目の東下りを行っています。 旅の途中、西行は「風になびく富士の煙の空にきえて行方も知らぬ我が思ひかな(『山家集』)」などの歌を作っています。 本品は西行と富士山を描いた有名な構図の軸。西行東下りの絵にはさまざまな様式がありますが、本作は泥絵の影響を受けて絵師(詳細は不明ですが円山派の岩本円嶺の作だと考えられます)が描いた軽やかさがある軸。 水墨で泥絵風に富士山が描かれた幕末の文化を感じさせてくれる珍しい作品です。


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