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高浜焼 輪花染付 山水文 小皿5枚
[2020/02/23]

3週、続けて長崎旅行の記事となります。と、いっても本品が作られた高浜焼は天草、熊本県にあるので、長崎とは関係ありません。本品は天草で作られた染付山水文小皿。一見したところ、伊万里焼や亀山焼に見えますが、手に取ると伊万里焼や亀山焼とは違うことがわかります。地肌が白く、染付が細かい点に個性が出ています。収集家であれば産地のことは、あまり気にしなくても良いでしょうが、古美術商はその作品がどこで作られたか鑑定しなければなりません。鑑定は過去の経験と本などの資料に頼るのですが、日本には正確な資料が残っていないので、不明な点が多々あります。逆にいうと、手にした作品の窯を判明する楽しさもあります。高浜焼は瀬戸焼に磁器をもたらした加藤民吉が磁器製法を学んだ窯で、幕末期は輸出用の焼物を作っていました。江戸時代に入ると、キリシタンに対する弾圧は熊本で厳しく、キリシタン信者は長崎地方に逃れます。本品を見ると、長崎と熊本地方の間で交流があったことがわかります。政治や宗教とは別に、芸術には境はないようです。

口径 約10.5cm/高さ 約2.8cm

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亀山焼 染付 眼鏡橋 山水文 鉢
[2020/02/16]

先週、瀬戸焼の染付の南蛮船をブログにアップしました。今週は亀山焼の染付鉢です。このように続けて南蛮関係の作品を紹介するのは、昨年、私が長崎に旅行に行ったからです。長崎は自分が思っていた以上にキリシタン文化の影響を受け、魅力的な県でした。昨年から伊万里焼の唐津城、瀬戸焼の南蛮船小皿を商品欄にアップしていますが、日本各地の窯で南蛮関係の図柄が描かれたのを見ると、当時の日本人は相当、外国を意識していたことがわかります。長崎市にある眼鏡橋は江戸時代前期、興福寺2代住持唐僧黙子如定によって建造された、わが国最初のアーチ式の石橋です。南蛮文化とは別に長崎の魅力は中華文明が流入しているところにもあります。本品の高台内には「亀山製」の銘が入っています。 眼鏡橋と亀山製印、どちらも珍しい図柄です。

口径 約24cm/高さ 約10.7cm

御売約、ありがとうございました

瀬戸焼 染付 南蛮船 小皿5枚
[2020/02/09]

最近、毎日、武漢初の新型肺炎のニュースが報道されています。日を追うごとに感染者の数も拡大、日本でも多くの人が罹患しているようです。予防のためにはマスクが必要ですが、買い占めが起こって価格が高騰している。ネットオークションがそれに加担している。良いことではありませんね。写真は瀬戸焼の染付南蛮船小皿。南蛮人のモチーフは18世紀後半、田沼時代に蘭学が盛んなになる時期に製作されるようになりますが、本品は1853年、黒船が浦賀に来航した時代に作られた瀬戸焼の作品です。見込みに大美国(アメリカ)という銘が入っています。当時、日本では黒船来航は今回の新型肺炎同様、大きな社会問題となりました。数日前から横浜港に横付けされているクルーズ船内にも多くのアメリカ人が乗船しているとか。アメリカ本国では乗船しているアメリカ人の収容を日本政府に要請しているようですが、日本政府の反応は鈍い。このような対応を幕末のペリー一行も味わっていたかもしれません。黒船来航後の日本社会が大きく変わりましたが、今回の新型肺炎騒動後、日本人が価値観を変え、社会が大きく変わる可能性が大です。テレビでニュース報道を見ながら、黒船が来航した幕末を思い浮かべ、将来のことも考えています。ところで新型肺炎には手洗い、うがいが有効だとか。皆さんも気を付けてください。

口径 約10.2cm/高さ 約2.8cm

御売約、ありがとうございました

第65回 「仏教美術」が終了しました。
[2020/02/01]

今回の骨董講座は、2015年に行った「仏教美術」のアンコールでした。今回も前回同様、古美術の話よりも仏教の歴史の話になってしまいましたが、配布した文章を読んでもらうと古美術品の理解もより深まると思います。以前、仏教美術と言えば一部の愛好家の収集品でしたが、最近は歴女や仏女の登場によってファン層も広がりを見せています。そのような状況を見て、精神性がないと嘆く人もいますが、宗教を崇拝する気持ちは個人によって違います。接し方は違っても、偉大な思想家であるブッダに接することが大切だと思います。講座の後は、毎度おなじみの飲み会。楽しい1日でしたね〜。次回は、室町時代の古美術の話。お楽しみに。

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