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李朝 白磁 ぐい呑み
[2019/11/24]

今年の11月は例年になく温かったようです。大きなイベントもすべてが終わり、秋の気配が濃くなった気がします。いつもなら、今頃は居酒屋に行って日本酒のぬる燗を飲んでいる時期ですが、今年はまだ早い。ぬる燗が美味しく感じられる季節は当分、先のようです。写真の白磁は李朝のぐい飲み。白磁といえば夏の冷酒が似合います。かといって、この季節はぬる燗が良い。今年のように時候がいつもと違うと、この時期に、どのぐい飲みで、日本酒を飲もうかと迷ってしまいます。寒い時期なら備前焼や唐津焼の酒器でぬる燗ですが、本格的な冬が来る前にちょっと使うのに、本品ようなぐい飲みが役立ちます。夏の暑さが薄まって秋になるような、果物でいうと梨のような感じでしょうか。冷たくもなく、熱くもなく。常温の日本酒が似合います。

口径 約6.5cm/高さ 約4.2cm

御売約、ありがとうございました

御深井焼 青磁象嵌 壺
[2019/11/17]

古美術商をしてると、思ってもみなかった視点を獲得できることがあります。写真の御深井焼青磁象嵌壺も意外な視点をもたらしてくれた商品の一つです。徳川家の三つ葉葵など、家紋を食器に描いた作品はあるのですが、このような形をした壺に家紋が入っている作品に出合ったのは初めてです。本作に施されている九枚笹の家紋は戦国武将の竹中半兵衛などが使用したもので、主に東海地方の人たちが使用しています。本作を意外に思ったのは、家紋を彫った壺を何に使用したのかと考えたからです。「お金を入れる金庫」「お茶の葉入れ」「香辛料入れ」など、何を入れたか想像してみました。家紋が施してあるので貴重品を入れたことは確かです。口辺が反り返っているので、布で蓋をする茶葉か香辛料入れだったと考えられるのですが…。結局、出した結論は薬草入れ。幕末期、薬は貴重品でした。果たして、この推論が当たっているのか。皆さん、どう思います?

高さ 約29.5cm/胴径 約22.5cm

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伊万里焼 染付 稲穂文 猪口
[2019/11/10]

11月10日(日)、皇居周辺で天皇陛下の即位を祝う「祝賀御列の儀」、台風19号の影響で1か月延長されたパレードがありました。今年は台風15号、19号と風雨による被害が甚大だった年でったので、東日本の人にとっては災害の年だと記憶されると思われます。写真は伊万里焼染付の稲穂文猪口。当時の高級品です。昔から日本人は風と雨を自然の恵みをもたらしてくれる自然現象と考えています。だから、このような模様を食器に描きました。図柄を見ると、台風の来る初秋、9月が題材になっているような感じがします。昔の二百十日。この季節が無事過ぎると、秋の収穫、実りの季節がやって来ます。台風の多かった令和元年。来年は平穏無事な実りの秋になってほしいものです。

口径 約8cm/高さ 約5.2cm

御売約、ありがとうございました

第62回 「中国の古美術と文化」が終了しました。
[2019/11/02]

今回の骨董講座は2014年3月に行った「中国の古美術と文化」のアンコールでした。近年、中国では古美術だけではなく、現代美術の取引も興隆しています。日本にある中国の古美術品は中国人バイヤーが高値で買い取り、国に持ち帰っています。中国は古代から日本列島の文化や風俗に多大な影響を与えた国。中国の歴史や文化を知ると、日本の美術や文化をより深く理解できるようになりでしょう。今回の講座は、儒教や道教など中国人の思想を中心にした入門編。古美術界の動向を話しながら講座は進めたのですがいかがだったでしょうか。次回は「現代美術と古美術」。中国の現代美術の動向も踏まえながらお話します。お楽しみに。

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