blog   2017年2月

石彫 妙見神像 (中国北部 19世紀後半)
[2017/02/26]

ここ1か月、今から5年前に自分で書いた古代史の仮説を書き直しています。
5年経つと、当時は不明だったことが、理解できるようになり、だてに歳をとるのも悪くないと感じています。戦後、東洋史学者の江上波夫が「騎馬民族征服説」を発表して長い時間が経ちますが、彼の理論は考古学発見によって、徐々に正当化されているようです。戦前、日本人は単一民族だと教え込まれてきましたが、最近はDNA鑑定などで、日本人の混血性が提示されました。むしろ、アイヌや琉球民族の方が日本人よりも純潔性を保っていたのです。
しかし、「日本人は混血民族である」と言ったところで、あまり関心を示す人はいません。逆に関心を示さないところに日本人らしさがあると言えます。中国や朝鮮のような儒教ガチガチの国の人にしてみれば、日本人のルーツへの無関心は異様に感じられるでしょう。国が違えば、文化も違う。それを勉強して理解ようとしなければ、文化の本質は理解できません。 朝鮮民族のルーツは騎馬民族と海洋民族の混血性にあります。「鮮」の字を見れば、それが理解できるでしょう。写真の像は、騎馬民族を表現した神像です。このような神像の面白さは、農民的な日本人には理解しにくいかもしれません。これが日本に入ると、鹿児島県にある、「田の神様」になるといえば、少しはおわかりいただけるでしょうか。
最近、北朝鮮の雲行きが怪しくなってきました。それは古美術界に北朝鮮から大量の骨董品が日本に流入していることから把握できます。このような現象は3年前に1度ありましたが、再び、同じような社会現象が起こっている。古美術愛好家の私としては、北朝鮮の面白い古美術品が入手できるのは楽しいのですが、国が崩壊して混乱するようなことにでもなれば、古美術愛好どころではありません。
「いつまでも平和と安定をもたらしてくださいね」と写真の像につぶやいています。それにしても、面白い神像だな〜。

高さ 約18.5cm/横幅 約9cm

御売約、ありがとうございました

健康な古美術品
[2017/02/19]


       柳瀬焼 筒茶碗              須佐焼 色絵鉢               瀬戸焼 ピッチャー

昨年の今頃、世界の株価が下落しました。一見、安定した世界のように見えていましたが、人々の飽きがきて、活動する意欲を失っていたようです。昨年の中頃からイギリスのEU離脱、小池都知事就任、トランプ大統領の就任など、世間を騒がせるニュースが飛び交ってますが、なぜか、株価が上がっている。人間は不思議な動物で、飽きが来ると刺激を求めて、わざと問題が起きそうなことをするようです。少しくらい問題があった方が、意欲がわくのかもしれません。
今年に入って、私は昨年に比べるとよく働いています。去年1年間は、無気力で仕入れもしなかったのですが、今年は気合十分。それは私自身の骨董観が変わったことが影響しています。昨年、無気力になったのは、ヤフオクなどで偽物が横行するのを見たのが原因。やらせや偽物が横行するヤフオク、骨董業界を見てうんざりしていました。最近はコレクターもヤフオクのやらせの構造、偽者に対して免疫力ができたみたいで、「テコ入れ」と呼ばれる自作自演のオークションをしている骨董業者にも飽きたのでしょう。結局、偽物や、やらせの骨董品は、すぐにメッキが剥げ、飽きてしまうのです。今週は、写真を3点アップします。これらの作品は、流行とは別の場所に存在する骨董品です。偽唐津や偽李朝、偽そば猪口とは違って健全。このような作品を見ていると、気力が充実して元気が出ます。今年は、これでやっていこう。


須佐焼 青磁 鶴水車文色絵 変形鉢
[2017/02/12]

昔、古代史に夢中だった時期がありました。その時、スサノオノミコトの幻影を求めて、出雲市にある須佐神社に行ったことがあります。 須佐町は山口県阿武郡にもあり、スサノオノミコトと山陰地方が深い関係にあることがわかります。
写真の青磁鉢は山口県にある須佐町で作られた作品。ご存知のように山口県は長州藩で、幕末に活躍した人々を輩出した地域です。 多くの須佐焼は民芸調ですが、突然、このようなヒビ焼の青磁鉢が製作されます。 ヒビ焼は高杉晋作が住んでいた東光寺地区でも製作されましたが、萩にこのようなヒビ焼がなぜ出現したのか。
私は高杉が上海に行った時、中国の青磁を見て、それを長州で製品化しようと考えたのでははないか、と想像していますが……。
ヒビ焼は福島県相馬でも「青罅(ひび)焼」が造られました。 明治時代初期、長州と会津は戊辰戦争で敵同士になりましたが、両地域に青罅焼が製作されたのも因縁を感じさせます。 骨董品を商っていると、時々、このように想像を膨らまさせてくれる作品に出合うことができます。 日本にはまだこのように面白い焼物がたくさん残っているのですね。

口径 約25.5cm/高さ 約8cm

御売約、ありがとうございました

第35回・骨董講座が終了しました   
[2017/02/05]

受講生の皆さま 寒い中、骨董講座への参加、ありがとうございました。江戸時代前期の文化と古美術、いかがだったでしょう。 毎回、参加者が違うのですが、今回は1年ぶりに受講生の方が復活、懐かしいですね。時のたつのは早いなと感じます。 江戸時代前期は徳川幕府によって、戦乱が終息した時代。武士の権威、京都の文化は健在で、将軍にも家光、綱吉、吉宗と個性的な将軍が出現しました。 また、経済の中心地、上方に庶民文化が現われたのが元禄時代、それを徳川吉宗は江戸に移行しようと享保の改革を行いました。古美術では琳派、柿右衛門などが活躍した時代です。
次回は、江戸時代後期は日本に中産階級が生また、武士よりも庶民が時代を動かす、近世から近代への変革期、文化や古美術がどのように変化したかを中心にお話をします。お楽しみに。

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