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西荻ワークショップ・アートマップ
[2018/09/16]

仙遊洞は5月から「西荻ワークショップ・アートマップ」の製作を始めました。 最初にアンケート調査を行い参加希望の店舗を募集し、7月からマップデザインを作成、記事原稿の入稿を行い、先週、マップが完成しました。 私が西荻に来て30年、ここまでよくやってきたと思い、「西荻ワークショップ・アートマップ」の製作を思い立ちました。 製作に4か月もかかり多くの時間と労力を費やしたのですが、完成したマップを見ると感慨もひとしおです。 辛いこともあったのですが、協力してくださった店舗の方々の助力でマップを完成させることができました。 実際にマップを作って見ると西荻が面白い街であることが再発見できました。
ところで製作期間、通信販売欄にアップする商品数が減ったり、店の休日が増えたり、お客様に御迷惑をかけてしまいました。 お詫び申し上げます。11月初旬には「西荻ワークショップ・アートウィーク」が開催されます。秋日和、西荻においで下さいませ。
また、「西荻ワークショップ・アートマップ」を見かけたら、古美術仙遊洞を思い出してください。よろしくお願いいたします。
ホームページアドレス(nishiogi-ws-art.jimdofree.com)か「西荻ワークショップ・アートマップ」を入力すると「西荻ワークショップ・アートマップ」ホームページ、ユーチューブを見ることができます。


砥部焼 北川毛窯 土灰釉 徳利
[2018/09/09]

9月9日は「重陽の節句」ですが、また暑い日が続いています。先週は台風21号が関西に上陸し、神戸や大阪に甚大な被害を及ぼしました。 大変だなと思ったのもつかの間、今度は北海道南西部で震度7の地震、日本列島は踏んだり蹴ったりの状況となりました。 思い起こせば7月の猛暑、西日本豪雨から今まで自然災害の脅威を思い知らせれる夏でした。
写真は砥部焼北川毛窯の徳利。19世紀初頭、磁器製法が日本各地に広まる前の作品です。 この徳利を見ているとまだ日本に地方があった時代を思い起こさせます。この徳利は伊万里焼というよりは小鹿田焼、小石原焼民芸に似ている。 温かい李朝の徳利のふくらみも感じさせてくれます。 砥部焼は西日本豪雨に遭った愛媛県にある窯ですが、昔の人は自然災害に遭ったとしても、このような徳利の温かさを感じて生きる勇気を取り戻したのかもしれません。 この夏は大変でしたが、自然災害は常に日本人と共にあります。災害に遭われた地方の方、これからも再生への希望を持って生きてください。

高さ 約28.5cm/胴径 約21.5cm

御売約、ありがとうございました

藍柿右衛門 ナスビ花唐草文 向付
[2018/09/02]

最近、西荻はアンティークな町というよりも、おしゃれな雑貨の町として認識されつつあります。 「住みたい町ランキング」では神楽坂(90位)の上を行く89位。私としてはいつから西荻がそのように認識されるようになったの不明です。 どちらかというと年配の私は、若者の軽い感じを好む雑貨感覚は、デザインがどれも近代アートのコピーに見えてしまうのでちょっと苦手。 写真のような藍柿右衛門の作品に出合ってしまうと「やっぱり、美術品は良いな」と感じ、おしゃれな感覚など、どうでもよくなってしまいます。
趣味の問題と言えばそれまでですが、私は西荻がおしゃれな町に変身するよりもアンティークな大人の町でいてほしい。 「このような食器を使うのは爺臭い」と言われても、やっぱり私はこっちです。何せ私自身がアンティークの領域に入っているのですから……。 ところで、本品の絵付けはナスビですが、季節的にはサンマの焼きナスの季節。食欲がぐっと増しそう!

口径 約14.5cm/高さ 約5.3cm

御売約、ありがとうございました

金彩 狩猟文 面取 アンティークグラス
[2018/08/26]

NHK大河ドラマの定番は安土桃山時代か幕末。今年の大河ドラマの「西郷どん」も幕末、明治維新を題材にしています。 幕末のドラマを見ていると徳川慶喜などがワイングラスを使用してワインを飲むシーンが出てきます。 幕末にワインは意外ですが、幕府はフランスと軍事的に提携していたのでフレンチワインが日本に持ち込まれ、将軍がそれを飲んでいても不思議はありません。 一方、幕府と敵対した長州や薩摩はイギリスと秘密裏に軍事同盟を結んでいました。写真のグラスはウイスキー用のロックグラス。 イギリスと言えばスコッチウイスキーが有名ですが、この時代のスコッチウイスキーはモルトとグレンをブレンドしたブレンデッドウイスキー。 当時のイギリス人はこのようなグラスでウイスキーを楽しんでいたのでしょう。ところで、このグラスには犬を連れて狩猟をする人物が描かれています。 幕末、狩猟をしていた有名人と言えば西郷隆盛。大河ドラマもこれから佳境に入ります。ロックグラスを片手に当時に思いを馳せながらドラマを見るのも一興でしょう。

口径 約7.8cm/高さ 約9cm

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伊万里焼 菊水文 なます皿5枚
[2018/08/19]

先日、会津若松に旅行に行きました。会津は幕末、尊王思想で京都守護を担った藩です。 明治時代になると朝敵として官軍に攻められ大敗を決します。会津から帰った8月15日の終戦記念日、映画「日本で一番長い日」を見ました。
映画を見ていると会津戦争と終戦記念日が重なって見えます。どちらも主君を守ろうとして犠牲が拡大する。 昔、NHK大河ドラマ「八重の桜」を見た時、主君を守ろうとする忠義を課題に美化して違和感を覚えたことを覚えています。 忠義の美名のもと、犠牲になるのはいつも庶民。良いことではありません。写真は化政時代の菊水文なます皿。 化政文化といえば庶民文化が爛熟した文化の時代、日本人は政権争いよりも文化に目を向けていました。 鳥羽伏見の戦いの時、効力を発した錦旗に描かれていた菊水を化政時代は食器の模様として使用していたのですね。それを不敬だというのは野暮でしょう。

口径 約14.5cm/高さ 約4.5cm

御売約、ありがとうございました

李朝 灰釉 台鉢
[2018/08/12]

8月11日(土)からお盆の帰省が始まり、鉄道・道路が渋滞しています。お盆は真夏の盛りを象徴する各地方で行われるいろいろな祭事。 日本では平安時代、霊を鎮める「御霊会」がもととなり、時代と共に現在のようなお盆として定着しました。 現在では京都で行われる祇園会や送り火、各地方の盆踊り、花火大会は夏の風物詩となっています。
写真は祖先を祀る時など祭器に使用される李朝の台鉢。李朝の人たちはこのような祭器に食物を盛って祖先に捧げました。 日本でも仏教などで祀った食物をいただく「おさがり」という風習があります。 一般的に東洋人は亡くなった人も生きている人と一緒に食事ができる考えているようですが、他方、神道のように「他人が使用した物は不浄なので使用しない」という考え方もあります。

これまで多神教的な日本人は過去は仏教的思想(お盆)、未来は神道的思想(お正月)をうまく利用し、そのバランスの中で生きてきました。 しかし、最近の日本人はグローバル化や個人主義が進み、民族性が薄れつつあるような、過去や未来に対する感性が必要以上に現在の生活感の前に消滅しているような感じがあります。 スマホ優先の日本人は、もう古い美術品が必要ない時代となったのでしょうか?

高さ 約10cm/口径 約9.8cm

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小畑焼 徳利
[2018/08/05]

先週、通信販売欄にアップしていた高取焼の竹節徳利が、来店されたお客様に売れました。 ちょうど、その時、この小畑焼、瀬戸高田の徳利があったのですが、3本の徳利を並べると、単品で見る時とは違う雰囲気が出ます。
それを眺めながら、
「産地が違うけれど、並べていると時代の雰囲気を感じることができますね。」
「並べると骨董品というよりは美術品の感じになる。」
「モランディが描いた瓶群の作品みたい。」
「モランディというよりは山口長男の油絵に雰囲気が似ていませんか?」
「色合いがね。山口長男の作品は高くて買えないけれど、徳利3本で、その雰囲気を味わえるのだから骨董品は安いですね。」
と、お客様と会話。 美術に造詣の深いお客様と骨董品を通して会話すると、今まで気づかなかったことを発見することができます。 本当はお客様に一緒に徳利を所有してほしかったのですが、徳利は別々のお客様の所に行きました。 つかの間の美でしたが、3本の徳利から感じることができた面白い時間でした。

高さ 約23cm/胴径 約17cm

御売約、ありがとうございました

モランディ

山口長男の皿

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