blog

浦富焼 染付 鳥居文 くらわんか
[2020/05/24]

近畿地方では自粛要請が解除され、東京圏でも近々解除されそうな気配です。この2か月間、世界はコロナ禍の緊張に包まれて大変でした。 4月の営業自粛要請が出て以来、仙遊洞も2カ月近く休業しています。このような状況になるなど、誰が予測できたでしょう。写真は鳥取県で生産された浦富焼の染付なます皿です。 5枚あるのですが、絵を見るととてもいい加減な絵付けがしてあります。このような絵付けでよく出荷したな、現在ならクレームものだと感じます。でも、これが逆に面白い。 この作品、今まで扱った中でナンバー1のいい加減な絵付け。この前、NHKでファッションデザイナーのヨウジヤマモトの番組をやっていました。 その中でヨウジがうまい職人に、「うまい人に、へたに作ってくれと頼むのだから難しいのは理解している。でも、うまく作ろると作為が出て、作品が台無しになってしまう」と語っていました。 それを聞いた時、このくらわんかのことを思い出しました。このあたりが、アートの面白さですね。

口径 約12.5cm/高さ 約3cm

御売約、ありがとうございました

李朝 堅手 茶碗
[2020/05/17]

5月に入り、暑い日が続いています。夏日なども何日かあり、今年の夏も厚くなりそうです。夏の骨董といえばガラスや染付、白磁などの作品。これらの食器に冷たい食べ物を盛ると一層、涼感が出ます。 写真は李朝の堅手鉢。基本的には白磁ですがガラス質が強く、一部が窯変しています。この鉢の見どころは、見込みに目跡の石ハゼがあるところ。 窯変した部分と相まって山水のような景色を生み出しています。石ハゼと窯変の出会い。それが現代美術家の李禹煥の作品のような雰囲気を出しています。 このような作品は意図してできるものではありません。ただの食器というより、見方によってアートになるようです。今年もこれから暑い夏になりそう。涼感のある古美術品と付き合うのが楽しい季節です。

口径 約14.5cm/高さ 約8cm

商品の購入をご希望の方はこちらから


壺屋焼 しのぎ 鉄釉 からから
[2020/05/10]

古美術商をしていると、古美術雑誌に載っている実物の所載品や類品に出合うことがあります。写真は首と注ぎ口に共直しがしてある壺屋焼のしのぎからから。 ある日、古美術雑誌「小さな蕾」の沖縄の焼き物特集を見ていて、類品の首部や注ぎ口にも同じような直しがしてあることに気づきました。 これは些細なことなのですが、このようなことに出合うと遠くにいる友人に久しぶりに会ったような気になります。2品はまるで親族のよう、同じ人が欠損部分を直したのでしょう。 しかし、しのぎからからは雑誌には掲載されていない。理由は、コレクターが雑誌が発行された時期よりも後に、この、しのぎのからからを入手したからでしょう。 もし、雑誌掲載前にコレクターがしのぎからからを所有していたら、絶対にこの作品を雑誌に掲載したはず。それ程、しのぎからからは良品。なのでコレクターにお勧めの商品です。 ところで、私は泡盛が大好き。コロナ禍の前は数日に1度必ず西荻にある沖縄料理の店「あかはな」にいって泡盛を飲んでいました。しかし、この2カ月、泡盛を飲んでいない。 あ〜、早く外出自粛が終わって、仲の良い友人たちと泡盛を飲みたい! 将来、からからを見ると、コロナ禍を思い起してしまいそうです。

高さ 約11cm/胴径 約11.5cm

御売約、ありがとうございました

木彫 地蔵菩薩
[2020/05/02]

緊急事態宣言が出されたまま、ゴールデン・ウィークを迎えました。いつもは賑やかな街もひと気がなく、ひっそりとしています。 逆に公園は家族連れやジョギングをする人たちでいっぱい。これでは三密など避けようがありません。人は人が集まる賑やかな場所に惹かれるのですね。 写真は江戸時代の木彫地蔵菩薩。地蔵菩薩は一般に土地の仏様で、江戸時代には各辻に安置されて信仰を集めました。地蔵菩薩が土着神と融合すると、豊穣をもたらす石神となります。 現在でも東京の街のあちこちに、石でできたお地蔵さんを見ることができます。ですが、地蔵菩薩に手を合わせている人はほとんどいません。 時代が下って、現代人はお地蔵さんがどのような役目を果たしていたのかさえ忘れてしまったのでしょう。 お地蔵さんは昔、土地の力を発揮して厄を払ってくれる存在としても信仰を集めていました。コロナ禍で騒がしい現在、地蔵菩薩の力も借りて厄を払いたいものです。

高さ 約22cm/横幅 約8.5cm

商品の購入をご希望の方はこちらから


上へ戻る