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李朝民画 山水庭園図
[2019/05/18]

今月に入って五月晴れの日が続き、散策をするのによい季節になりました。散歩をしていると、庭先には美しいバラやつつじの花が咲き、歩きながら目を楽しませてくれます。 写真は両班の庭園を描いた山水庭園図。
日本でいうと横浜にある三渓園を、水墨というよりも鉛筆で描いたような珍しい民画です。 李朝では若い夫婦の部屋には華やかな花鳥虫図、こどもの部屋には文房具図を飾りますが、本品は両班のために描かれた作品。 当時、まだ李朝には写真が流通していなかったようです。 現在、日本には外国人観光客もたくさん来日し、だれでも気楽に世界各地の観光地に行くことができるようになりました。 この絵が描かれた時代と比べると隔世の感がありますが、この絵を見ていると、この作品が描かれた時代を旅しているような気になります。 それは現実とは違う観念的な世界。眺めているだけで、異次元に行かせてくれる骨董品や美術品は面白いですね。

本紙サイズ 縦横 約76.5cm×29cm
額サイズ 縦横 約93.5cm×41.8cm

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第58回 下川教授を囲んで骨董トーク「ヒト、ヒトと物、心理学」が終了しました。
[2019/05/11]

今年で6回目の首都大学東京大学院心理学部教授の下川先生との骨董トーク「ヒト、ヒトと物、心理学」が終了しました。
今回は心理学的要素を交えながら、人とモノ、先端技術、骨董についての対談です。 パソコン、スマホ、テレビゲームが蔓延する現代社会で、骨董収集家はどのような気持ちで骨董に接しているか、骨董収集は人にとってどのような意味を持つのか、などについて掘り下げました。 今回も新しい受講生の方が参加されましたが、いかがだったでしょうか。次回はアンコール講座「古民芸」です。西荻窪の町はアンティークの町から雑貨の町に変わりつつあります。 その辺りを踏まえながら、民芸と雑貨の話をしたいと思います。お楽しみに。

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下村良之助 銅版画 「夜道」 3/30
[2019/05/05]

2019年4月30日(火)で平成は終わり、5月1日(水)、令和の時代となりました。この間、世間では10連休となり、各地の行楽地は賑わったようです。 30日の夜から1日にかけて、家でテレビを見ていたのですが、各局とも改元の報道番組で一色。平成を振り返る番組もあり、懐かしく映像を見ていました。 仙遊洞を開業したのは平成10年(1998年)なので、平成時代の20年間、営業をしていたことになります。 写真の絵は日本画家・下村良之助の「夜道」という舞子さんを描いた銅版画。 京風のこの作品を見ていると、「昔、天皇は京都にいたのだな」と思い、近年の皇室行事のほとんどは東京で行われていることに気づきました。 近代天皇制は、どうやら完全に東京に根付いているようです。 さて、仙遊洞が平成時代、無事に営業を続けられたのも、お客様のお陰です。 本当にありがとうございました。と、同時にこれから、令和の時代もよろしくお願いいたします。

額サイズ 縦横 約59.5cm×44.5cm

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東光寺焼 あわび型 青磁皿5枚
[2019/04/28]

4月27日から改元のゴールデンウィークが始まりました。週末は肌寒い日が続きました。平成最後の日々は例年よりも寒くなりそうですが、「令和」が始まる5月1日には天候は回復しそうです。 毎年、ゴールデンウィークは潮干狩りの季節。昔は子供を連れて、三浦半島に潮干狩りに行っていたことを思い出します。 東京近郊には房総半島、三浦半島など海産物の美味しい町が点在するので、連休中はみんなドライブがてら海の幸を堪能できるでしょう。 写真は「東光寺焼あわび型青磁皿」。東光寺は山口県萩市にある毛利家の菩提寺で、近くには松下村塾もあります。東光寺焼は武士を廃業した人たちが始めたと言われています。 あわびは縄文時代から食している日本人になじみの深い貝です。私はゴールデンウィーク中、出かける予定はないのですが、このような作品を見ていると、つい海沿いの町に行きたい気分になります。食欲を喚起させてくれる食器は、料理を盛っても映えるでしょう。あー、あわびが食べたい!

口径 約17cm×12cm/高さ 約4cm

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(追記
 どうしても我慢しきれず、橋本の玄武庵であわび食べてきました。
 あー、美味しかった!) 


板絵に油彩 白樺林
[2019/04/21]

花見の季節も終わり、桜の枝には新緑が芽生えてきました。今年の春は温かく5月のようで、散歩をする絶好の季節、実際に林の中を散歩すると、とても気分が良くなります。写真の油絵は戦前の板絵。「T・IKUTA」というサインが入っていますが、作家についての詳細は不明です。 実物の絵は美しく、写真ではその美しさが伝わらないのが残念。題材は、初夏の朝の白樺林といったことろでしょうか、爽やかな空気が絵の中にあります。 白樺林と言えば信州、この絵を見ていると平成天皇夫妻の「軽井沢の恋」を思い起こします。最近、テレビで平成天皇特集が何度も放映されていますが、そこには若き日の皇太子の映像がしばしば登場します。 映像を見ると昭和34年頃は好景気に沸いていたので、みんな楽しそう。来月、平成時代は終わります。この絵を見ていると、絵画が時代や自然の空気を切り取る力ができることを感じます。 時代は変わっても、絵画の空気は変わらないのですね。

ピクチャーサイズ 縦横 約23cm×31cm
額サイズ 縦横 約43cm×53cm

御売約、ありがとうございました

二本松万古焼 色絵 梅文 徳利
[2019/04/14]

4月1日、「令和」という新元号が発表されました。今回の元号は、初めて日本の古典・万葉集から採用したとか。 アメリカ中心の政策をとるトランプ大統領と同じで、日本を優先する安倍政権の保守感が出ています。令月というのは2月とのこと。であるならば、令和は「冷たい季節の日本」ということになります。 経済も文化も冷え込まなければよいのですが。写真は二本松万古焼の色絵梅文徳利です。 二本松万古焼は安政年間(1854年〜60年)、切米焼の陶工であった山下春吉が二本松藩に招かれて開いた窯で、造形が切米焼と同じです。 この徳利の胴部には青い梅の花描かれています。青は寒色なので、東北の冬を表現したと考えられます。 来月、新しい天皇が即位しますが、令和が楽しい時代になると良いですね。

高さ 約18cm/胴径 約6cm

御売約、ありがとうございました

第57回 アンコール講座D「シンボルと吉祥」が終了しました。
[2019/04/07]

今回の骨董講座は5年前に開催した「陶磁器の模様 シンボルと吉祥」でした。初めて講座に参加した方が1名いらっしゃったのですが、いかがったでしょう。仙遊洞の骨董講座は題材を決めていても、私が思いつきを優先して話す脱線講座。昨日の講座も「シンボルと吉祥」というより「1970年代に変化した日本社会」の話をしました。それは「1970年代に日本に新しい産業や飲食業が出現し、社会構造が変わった。同時代、新しい骨董屋が出現して日本での骨董収集が盛んになった」という内容。後半は日本の陶磁器にはシンボルや吉祥が描かれているという話をしました。2時間半、話したのですが、主題は伝わったと思います。次回の骨董講座は、5月恒例の首都大学東京大学院・心理学部、下川教授との対談。お楽しみに。

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