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第63回 「現代美術と古美術」が終了しました。
[2019/12/08]

今回の骨董講座は、2015年3月に行った「現代美術と古美術 岡本太郎、李禹煥、荒川修作」のアンコールでした。近年、海外では現代美術品の値段が高騰しています。日本でも一部の作家の作品は高値で売れ、日本人も投資対象として注目するようになりましたが、それでもまだ底が浅い。日本には良質の古美術品が安価で存在するので、マネーゲームに巻き込まれなくても美感は満足できるのでしょうね。今回の講座、復活させて、自分で面白いと感じてしまいました。古美術同様、現代美術も面白いですよね。次回は、お正月にちなんで、「神道・道教美術」のお話をします。お楽しみに。

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丹波焼 壺
[2019/12/01]

11月末になって、やっと晩秋の感じがしてきました。今年の秋はいつもよりも温かい、秋らしくない秋でしたね。いつもなら11月は、紅葉などの枝物を飾ることのできる六古窯が活躍する季節です。ところが、今年は六古窯の壺が活躍期が短く、あれ、もう冬という感じです。ですから、本作のような良品も売れ足が鈍ります。やっぱり古美術品は季節が関係する商品ですね。長年、古美術商をしていると、売れなくても苦にならない商品があります。本品もそのような商品の一つです。古美術商の経験で本品のような壺にはなかなか会えないことを知っているので飽きがこないのでしょう。良い作品というのは仲の良い友人のような感じがします。来年の秋には枝物を活けてあげたいけど、いつか転勤しちゃうのかな〜。

高さ 約29cm/胴径 約26cm

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李朝 白磁 ぐい呑み
[2019/11/24]

今年の11月は例年になく温かったようです。大きなイベントもすべてが終わり、秋の気配が濃くなった気がします。いつもなら、今頃は居酒屋に行って日本酒のぬる燗を飲んでいる時期ですが、今年はまだ早い。ぬる燗が美味しく感じられる季節は当分、先のようです。写真の白磁は李朝のぐい飲み。白磁といえば夏の冷酒が似合います。かといって、この季節はぬる燗が良い。今年のように時候がいつもと違うと、この時期に、どのぐい飲みで、日本酒を飲もうかと迷ってしまいます。寒い時期なら備前焼や唐津焼の酒器でぬる燗ですが、本格的な冬が来る前にちょっと使うのに、本品ようなぐい飲みが役立ちます。夏の暑さが薄まって秋になるような、果物でいうと梨のような感じでしょうか。冷たくもなく、熱くもなく。常温の日本酒が似合います。

口径 約6.5cm/高さ 約4.2cm

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御深井焼 青磁象嵌 壺
[2019/11/17]

古美術商をしてると、思ってもみなかった視点を獲得できることがあります。写真の御深井焼青磁象嵌壺も意外な視点をもたらしてくれた商品の一つです。徳川家の三つ葉葵など、家紋を食器に描いた作品はあるのですが、このような形をした壺に家紋が入っている作品に出合ったのは初めてです。本作に施されている九枚笹の家紋は戦国武将の竹中半兵衛などが使用したもので、主に東海地方の人たちが使用しています。本作を意外に思ったのは、家紋を彫った壺を何に使用したのかと考えたからです。「お金を入れる金庫」「お茶の葉入れ」「香辛料入れ」など、何を入れたか想像してみました。家紋が施してあるので貴重品を入れたことは確かです。口辺が反り返っているので、布で蓋をする茶葉か香辛料入れだったと考えられるのですが…。結局、出した結論は薬草入れ。幕末期、薬は貴重品でした。果たして、この推論が当たっているのか。皆さん、どう思います?

高さ 約29.5cm/胴径 約22.5cm

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伊万里焼 染付 稲穂文 猪口
[2019/11/10]

11月10日(日)、皇居周辺で天皇陛下の即位を祝う「祝賀御列の儀」、台風19号の影響で1か月延長されたパレードがありました。今年は台風15号、19号と風雨による被害が甚大だった年でったので、東日本の人にとっては災害の年だと記憶されると思われます。写真は伊万里焼染付の稲穂文猪口。当時の高級品です。昔から日本人は風と雨を自然の恵みをもたらしてくれる自然現象と考えています。だから、このような模様を食器に描きました。図柄を見ると、台風の来る初秋、9月が題材になっているような感じがします。昔の二百十日。この季節が無事過ぎると、秋の収穫、実りの季節がやって来ます。台風の多かった令和元年。来年は平穏無事な実りの秋になってほしいものです。

口径 約8cm/高さ 約5.2cm

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第62回 「中国の古美術と文化」が終了しました。
[2019/11/02]

今回の骨董講座は2014年3月に行った「中国の古美術と文化」のアンコールでした。近年、中国では古美術だけではなく、現代美術の取引も興隆しています。日本にある中国の古美術品は中国人バイヤーが高値で買い取り、国に持ち帰っています。中国は古代から日本列島の文化や風俗に多大な影響を与えた国。中国の歴史や文化を知ると、日本の美術や文化をより深く理解できるようになりでしょう。今回の講座は、儒教や道教など中国人の思想を中心にした入門編。古美術界の動向を話しながら講座は進めたのですがいかがだったでしょうか。次回は「現代美術と古美術」。中国の現代美術の動向も踏まえながらお話します。お楽しみに。

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中野焼 染付 笹文 そば猪口
[2019/10/20]

数週間前、長崎県のキリシタン遺跡巡りをしたとき、平戸市に行きました。平戸市周辺には数か所の世界遺産に登録されたキリシタン遺跡があります。そこを廻って感動したのは、どの町にも教会があることです。水田の広がる田舎の集落にキリスト教の教会があるのは日本では珍しい風景です。それが島全体、どの町にもある。250年間、迫害を受けても隠れて信仰を守ってきた人々の信仰心は素晴らしい。写真は平戸島の中の集落で焼かれた中野焼のそば猪口です。以前から中野焼の存在は知っていたのですが、現地に足を運ぶと焼物も一層身近に感じます。 有田焼の磁器製品とは違う雰囲気が良いですよね。このそば猪口を見ていると中野の集落が目に浮かび、旅の思い出がよみがえる。これも古美術品とつき合う面白さです。

口径 約7〜7.5cm/高さ 約5.7cm

御売約、ありがとうございました


京焼 鉄釉金彩 鶏文 取手付徳利一対
[2019/10/13]

写真は京焼・鉄釉金彩・鶏文取手付徳利1対です。胴部に雌雄の鶏と竹が描かれています。このような文様は奈良県にある石神神宮の代表的な文様となっています。石神神宮は古代の戦闘集団であった物部氏が崇拝する拠点でした。鶏が民族の象徴であるには、鉄兜に鶏冠を付けていることに関連があります。 現在も石上神社に行くと境内に鶏が放し飼いにされています。本作は取っ手がついているので熱燗用の徳利でしょう。色も秋色。古代の日本酒と言えば、蘇酒があります。これを作っていたのは物部氏のライバル蘇我氏。とはいえ、古代の豪族は婚姻関係を結んでいたので、実際には争うことは少なかったと考えられます。この徳利を見ていると古代の大和を感じます。秋の大和に行って日本酒が飲むのは最高ですよね。または、この徳利を使って古代の夢でも見るのはいかがでしょう。

高さ 約16cm/胴径 約7.2cm

御売約、ありがとうございました

第61回 「日本と朝鮮半島の古美術」が終了しました。
[2019/10/06]

10月に入っても暑い日が続きます。2か月ぶりに骨董講座を開催しました。今回は前回に続いて「朝鮮半島の古美術」ですが、プラスアルファ、九州を中心とした陶磁器の話もしました。九州は四方を海に囲まれています。東は瀬戸内海、南は沖縄、台湾、西は東シナ海、北は玄界灘に面していますが、それぞれに文化が違います。今回は玄界灘に面する西北九州と朝鮮半島の関係を考察してお話をしました。最近、韓国では文大統領の政治手法が日本政府とかみ合っていません。朝鮮半島の地域性や徴用工の問題も含めて九州と朝鮮半島の文化、歴史を考察しました。講座の後に受講生3人と飲みに行きました。久しぶりの骨董講座、いかがだったでしょうか。

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