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京焼 鉄釉金彩 鶏文 取手付徳利一対
[2019/10/13]

写真は京焼・鉄釉金彩・鶏文取手付徳利1対です。胴部に雌雄の鶏と竹が描かれています。このような文様は奈良県にある石神神宮の代表的な文様となっています。石神神宮は古代の戦闘集団であった物部氏が崇拝する拠点でした。鶏が民族の象徴であるには、鉄兜に鶏冠を付けていることに関連があります。 現在も石上神社に行くと境内に鶏が放し飼いにされています。本作は取っ手がついているので熱燗用の徳利でしょう。色も秋色。古代の日本酒と言えば、蘇酒があります。これを作っていたのは物部氏のライバル蘇我氏。とはいえ、古代の豪族は婚姻関係を結んでいたので、実際には争うことは少なかったと考えられます。この徳利を見ていると古代の大和を感じます。秋の大和に行って日本酒が飲むのは最高ですよね。または、この徳利を使って古代の夢でも見るのはいかがでしょう。

高さ 約16cm/胴径 約7.2cm

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第61回 「日本と朝鮮半島の古美術」が終了しました。
[2019/10/06]

10月に入っても暑い日が続きます。2か月ぶりに骨董講座を開催しました。今回は前回に続いて「朝鮮半島の古美術」ですが、プラスアルファ、九州を中心とした陶磁器の話もしました。九州は四方を海に囲まれています。東は瀬戸内海、南は沖縄、台湾、西は東シナ海、北は玄界灘に面していますが、それぞれに文化が違います。今回は玄界灘に面する西北九州と朝鮮半島の関係を考察してお話をしました。最近、韓国では文大統領の政治手法が日本政府とかみ合っていません。朝鮮半島の地域性や徴用工の問題も含めて九州と朝鮮半島の文化、歴史を考察しました。講座の後に受講生3人と飲みに行きました。久しぶりの骨董講座、いかがだったでしょうか。

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紅紫銅 魚灯
[2019/09/29]

先週とはうって変わって、今週は晴れの日が続きます。秋にしては暑く、夏のようです。九州に行ったとき、長崎に行きました。長崎は江戸時代、外国に開かれた唯一の港町なので町を歩くと洋館や中国系の寺院に出会うことができます。黄檗宗の僧侶、隠元が滞在した興福寺に行きました。黄檗宗は臨済宗、曹洞宗と並ぶ禅宗の一派で、寺院内には時刻を知らせる木彫の開梛(魚板)があります。興福寺の開梛(魚板)は長年使用されているのでお腹の部分がすり減っていて歴史を感じさせます。長崎に行き、店に写真の紅紫銅製の魚灯があったことを思い出し、今回、通販にアップしました。これまでは何気なく見ていたのですが、長崎に行った後で本作を見ると異国情緒がさらに増して見えます。もしかすると、本作も清朝の寺院にあった物かもしれません。古美術品も観光をした後だと感じ方が違います。開梛は煩悩を表す玉を加えていますが、本作は悟りを表す蓮の葉を加えています。それにしても、この魚灯、かわいい顔をしていますね。

口径 約12.8cm/高さ 約6.7cm

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牛ノ戸焼 イッチン 山水家文 壺
[2019/09/22]

毎週、日本列島を台風が襲います。台風が通過するたびに涼しくなって秋の気配が強まりますが、最近は台風被害が多いので困ったものです。先週末、台風の合間をぬって大分県中津市にある耶馬渓に行きました。耶馬渓は耶馬渓は中津市西部にある奇岩の連なる絶景、日本三大奇勝の一つ。その日はあいにく霧がかかっていたのですが、逆にそれが山水画のような雰囲気になっていました。羅漢寺の景色を見て、この壺のことを思い出し、通販にアップしました。写真は鳥取県の牛の戸焼で作られた山水文壺。牛の戸焼と言えば、いっちんの徳利が有名ですが、このような壺を作っているで驚きました。現地には、このような壺が残っているのかもしれませんが、私が牛の戸焼の壺を見たのは初めてです。地肌に釉薬の変化があり、それがイッチンや鉄絵と相まって雰囲気のある景色を作っています。
素朴さもあり、民芸品の良さが凝縮したような作品です。このような民芸の名品にまだ出会えるのですから、古美術商はやめられませんね。風情のある山水文壺です。

高さ 約21.5cm/胴径 約14cm

御売約、ありがとうございました


弥生土器 線刻波状文 小壺
[2019/09/15]

先週、台風15号が関東地方を通過、千葉県などで大きな被害を起こしました。被災された方が元の生活に一刻も早く戻れることをお祈りしています。台風が通過した後、数日間は記録的な夏日で暑かったのですが、それが過ぎると涼しくなりました。家の外では虫が鳴いているので、秋の気配を感じるこの頃です。写真は紀元前3世紀頃、ちょうど日本列島に入ってきた時期の弥生式土器。東京都文京区弥生町で出土した重要文化財の弥生式土器と同時代のものです。濃い茶色をしているので、季節的には晩秋に映える古美術品ですが、秋の気配を感じ始めたのでブログにアップして見ました。これから列島は徐々に秋っぽくなるでしょう。季節感のある古美術品をそばに置くと、生活に潤いが出ます。古代の秋の気配を感じてください。

高さ 約9cm/胴径 約8cm

御売約、ありがとうございました

小杉焼「酒器展」のお知らせ
[2019/09/08]

先週は出雲民芸館「土瓶展」を紹介しましたが、今週は富山県射水市にある国登録有形文化財に指定されている射水市小杉展示館で開催されている「小杉焼 酒器展」(2019年9月21日〜29日)を紹介します。
この展覧会は、仙遊洞がネット通販で知り合いになったお客様とその仲間たちが企画した展覧会です。 近年、小杉焼や切込焼などのお国焼きに注目が集まっています。 郷土感のあるお国焼きは、伊万里焼や瀬戸焼とは違った魅力を持ち、各地でお国焼きを扱った展覧会が開催されています。 多くの骨董ファンを巻き込んだ派手な民芸運動は収まった感じがしますが、地味でもお国焼きファンはまだまだ健在。
日本の収集家も捨てたものではありません。射水市には明治から昭和にかけて作られた建物がたくさん残っています。 この秋、レトロな街並みや小杉焼をめぐる旅に出かけられてはいかがでしょう。もちろん、海の幸をメインにした行度料理も美味しいはず。
ああ、旅に出たい!


出雲民芸館 「土瓶展」
[2019/09/01]

出雲民芸館は昭和49年に開館した島根県出雲市にある地方の民芸館です。館内には陶磁器、漆器、木工品、染織りなど島根を中心に全国から集められた品々が展示されています。その西館で「土瓶好きの会」が主催する特別展(2019年8月27日〜10月6日)が開催されています。「土瓶好きの会」のメンバーは蒲池敬造(コレクター)、長澤正義(古物商)、前野直史(陶工)の3人。 3人の共通点は現在、民芸ファンの間で有名な民芸愛のある人たち。このうち、蒲池さんは長年、仙遊洞の常連のお客様です。骨董講座に参加されている方なら、蒲池さんの土瓶集めのことはみんな御存じ。最近、店にいらっしゃらないのでどうしているのだろうと思ったら、出雲に出張だったのですね。島根県に行かれる方は是非、出雲民芸館にもお立ち寄りください。


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